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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻8号

1975年08月発行

文献概要

Senior Course 一般検査

腹水

著者: 水野克也1 亀田治男1

所属機関: 1東京慈恵医大第1内科

ページ範囲:P.906 - P.907

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 腹水とは生理的範囲を越えて腹腔内に液体の貯留する状態をいい,狭義には非炎症性の炉出液を,広義には炎症性浸出液をも含めた遊離の状態での腹腔内貯留液をいう.腹水を来す基礎疾患は数多く(表1),臨床上その鑑別診断には詳細な検査を必要とする場合が少なくない.最近では悪性腫瘍が最も多く,次いで肝硬変症,慢性糸球体腎炎の順で,以前多くみられた結核性腹膜炎は少なくなってきている1).臨床上基礎疾患の鑑別には腹水の詳細な検査を必要とする場合が少なくない.ここでは当教室の成績を交え,腹水検査の概略について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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