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カラーグラフ
子宮の腺癌細胞
著者: 高橋正宜12
所属機関: 1中央鉄道病院・中検 2杏林大・病院病理部
ページ範囲:P.912 - P.913
文献購入ページに移動 子宮体部腺癌と頸部腺癌の細胞学的区別は困難で検体採取の条件が参考になる.つまりCervical curettingsmearとendometrial aspiration smearを的確に行う要がある.日常の子宮腟部スミアにおける二,三のパターンは参考知見となる.体部腺癌は1)細胞の数が少なく,2)球状の集塊を作ることがある.3)頸部腺癌よりも核は比較的に小型である.4)変性空胞が胞体に著明なことがある.頸部腺癌は1)細胞の数が多く,2)大きな細胞集団を作り,3)核は並列,重積する.3)粘液産生の著明なものがある.4)小型な癌細胞で細胞質が少なく核が上皮内扁平上皮癌に類似することがある.染色法はすべてパパニコロウ法,組織標本はH・E法である.
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