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総説
骨髄穿刺の検査
著者: 寺田秀夫1
所属機関: 1聖路加国際病院内科,臨床病理科
ページ範囲:P.931 - P.938
文献購入ページに移動 骨髄穿刺検査は日常の臨床において,特に血液病の診断,治療の効果,経過の観察に欠くことのできないものである.
しかし一方この検査は患者に対し,不快感と痛みを与え,検査を厭がる人も少なくない.キシロカイン注射による最初の痛み,穿刺針が骨質を通る時の圧迫感,また吸引の際の陰圧による瞬間的な鋭い疼痛などは,神経質な患者に対しては,かなりの心の重荷と不安感を与え,術前数目前から不眠を訴える場合も珍しくない.
しかし一方この検査は患者に対し,不快感と痛みを与え,検査を厭がる人も少なくない.キシロカイン注射による最初の痛み,穿刺針が骨質を通る時の圧迫感,また吸引の際の陰圧による瞬間的な鋭い疼痛などは,神経質な患者に対しては,かなりの心の重荷と不安感を与え,術前数目前から不眠を訴える場合も珍しくない.
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