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アガロースゲルフィルム電気泳動法によるリポタンパク分画の検討
著者: 大島寿美子1 元沢陽子1 田中博1 小沢憲治1 岩田進1 中野栄二2 河野均也2 土屋俊夫2
所属機関: 1日大板橋病院臨床検査科 2日大板橋病院臨床病理
ページ範囲:P.988 - P.991
文献購入ページに移動血液その他の体液中の脂質はほとんど遊離の状態では存在せず,血漿タンパクと結合したリポタンパクとして存在している.臨床検査として血液中の各脂質は化学的に定量されているが,脂質代謝異常を知るためにはリポタンパクとして分析されることが重要である.リポタンパク分画法はいろいろな方法があり,臨床検査としては支持体電気泳動法が最もよく行われている.
支持体電気泳動法Lee & Hatch1)の改良炉紙電気泳動法によりその基礎が確立され,更にFredrickson2)はその泳動像をもとに高脂血症の分類を行いリポタンパク分画法の臨床的意義が注目されだしたのである.しかし,汐紙電気泳動法は検体処理能力や定量的分画に難点があり,最近ではセルロースアセテート膜を支持体として用いるオゾン化シッフ法3)や,アガロースゲル電気泳動法,ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などが常用されている.
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