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文献詳細

雑誌文献

臨床検査2巻1号

1958年01月発行

文献概要

新しい検査法

Tyrosine法による血漿フイブリノーゲンの定量法

著者: 松岡松三1 佐竹清人1 深沢英1

所属機関: 1信州大学医学部松岡内科

ページ範囲:P.61 - P.63

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まえがき
 血漿フイブリノーゲンの定量にフイブリノーゲンをフイブリンとして分離し,これを定量する方法があるが,臨床検査上簡便でししかも信頼するに足ると考えられるのは,蓚酸血漿にCaCl2を加えてフイブリノーゲンをフイブリンとして分離しFolin-Ciocalteu1)のphenol試薬によるtyrosineの発色を利用する比色法で,Quickの方法2),またその方法3),Ratnoff & Menzieの方法4)等が知られている。しかしわれわれが詳しく検討した所によると,これらの方法には理論上明らかに誤りと思われる記載があり,また臨床上多数の材料を扱う上になお改善すべき点が認められるので,ここにこれらを指摘してわれわれが日常行つている方法を紹介し,それによる健康人の血漿フイブリノーゲン量について報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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