文献詳細
文献概要
高級技術講義
寒冷溶血反応
著者: 福岡良男1 渡辺光明1
所属機関: 1東京医科歯科大学第一内科
ページ範囲:P.713 - P.718
文献購入ページに移動I.はじめに
Donath & Landsteiner (1904)によつて,後天性溶血性貧血の1つである発作性寒冷血色素尿症患者の血清中に低温(0〜5℃)で,患者自己赤血球と結合し,37℃で赤血球を溶血する溶血素1)(Donath-Landsteiner type haemoiysin)が存在することが明らかにされるまでは,人の血清中にその人自身の赤血球を溶血するような抗体は出現しないものと考えられていた。
その後,Rh式血液型が発見されてから,赤血球に対する種々の自己抗体を検出する血清学的手技が血液疾患の検査に導入された結果,後天性溶血性貧ぬのあるものでは,37℃で赤血球を溶血するWarrm haemolysin,或は20℃で赤血球を溶血するCold haemolysinが検出されることがあることが明らかにされた。
Donath & Landsteiner (1904)によつて,後天性溶血性貧血の1つである発作性寒冷血色素尿症患者の血清中に低温(0〜5℃)で,患者自己赤血球と結合し,37℃で赤血球を溶血する溶血素1)(Donath-Landsteiner type haemoiysin)が存在することが明らかにされるまでは,人の血清中にその人自身の赤血球を溶血するような抗体は出現しないものと考えられていた。
その後,Rh式血液型が発見されてから,赤血球に対する種々の自己抗体を検出する血清学的手技が血液疾患の検査に導入された結果,後天性溶血性貧ぬのあるものでは,37℃で赤血球を溶血するWarrm haemolysin,或は20℃で赤血球を溶血するCold haemolysinが検出されることがあることが明らかにされた。
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