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創刊1周年に寄す
著者: 佐藤乙一1
所属機関: 1国立立川病院
ページ範囲:P.443 - P.445
文献購入ページに移動 「臨床検査」が創刊されてからちようど1年になる。この雑誌の創刊を知り,そして私の手に入るまでの間はいろいろな想像をたくましくしていた。たとえば,どんな構想で編集され,どのような考えのもとに号数をつみあげてゆくのかと。……そして一面は興味深く期待し,或一面では他に多くみられるようなこの種の雑誌になるのではないかとひそかに案じてもいた。このような考えをもちながら期待していたのはおそらく私一人ではなかつたろう。そこである先輩はこの雑誌を手にする前に,「臨床検査が今までの数ある雑誌のように,内容の深みを考えず,ありきたりの構想で編集されるなら,おそらく半年は続かないだろう。しかしわれわれがまちのぞんでいた急所を突くものであつたら,これは驚く程の読者を得るにちがいない」と予言した。このことは申し合せたように私も深く感じていたところである。そしてこの話は意外に大きく発展したことを経験している。
さて創刊以来満1年を経たのであるから,当然この話を本誌に向けなければならないのであるが,この雑誌がよりよく発展し,本当に私どものよき伴侶となつてもらうためには,多くの注文をしなければならないであろう。そこでまず,今まで発行されて来たいくつかのこれに類した雑誌について述べ,その後にゆずりたい。
さて創刊以来満1年を経たのであるから,当然この話を本誌に向けなければならないのであるが,この雑誌がよりよく発展し,本当に私どものよき伴侶となつてもらうためには,多くの注文をしなければならないであろう。そこでまず,今まで発行されて来たいくつかのこれに類した雑誌について述べ,その後にゆずりたい。
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