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文献詳細

雑誌文献

臨床検査2巻9号

1958年09月発行

文献概要

高級技術講義

ウイルスの血清反応の実際(Ⅱ)

著者: 甲野礼作1

所属機関: 1京都大学

ページ範囲:P.523 - P.529

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III.補体結合反応
 補体結合反応は日常のウイルス病血清診断法のうちで最も広く行われ,重要な位置を占めている。梅毒の血清診断法においては,補体結合反応は,沈降反応に席を譲つた感があり,補体結合反応と言えば今日ではウイルス病の診断を想い浮べると言つても過言ではないであろう。
 補体結合反応が何故に応用が広いかというと,Iに述べた様に抗原抗体反応が起つた時補体が結合されるといういわば間接の現象を用いて弱い抗原抗体反応でもその生起を知り得るという,一言にして言えば感度の良い反応であることによるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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