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高級技術講義
ウイルスの血清反応の実際(Ⅱ)
著者: 甲野礼作1
所属機関: 1京都大学
ページ範囲:P.523 - P.529
文献購入ページに移動III.補体結合反応
補体結合反応は日常のウイルス病血清診断法のうちで最も広く行われ,重要な位置を占めている。梅毒の血清診断法においては,補体結合反応は,沈降反応に席を譲つた感があり,補体結合反応と言えば今日ではウイルス病の診断を想い浮べると言つても過言ではないであろう。
補体結合反応が何故に応用が広いかというと,Iに述べた様に抗原抗体反応が起つた時補体が結合されるといういわば間接の現象を用いて弱い抗原抗体反応でもその生起を知り得るという,一言にして言えば感度の良い反応であることによるのである。
補体結合反応は日常のウイルス病血清診断法のうちで最も広く行われ,重要な位置を占めている。梅毒の血清診断法においては,補体結合反応は,沈降反応に席を譲つた感があり,補体結合反応と言えば今日ではウイルス病の診断を想い浮べると言つても過言ではないであろう。
補体結合反応が何故に応用が広いかというと,Iに述べた様に抗原抗体反応が起つた時補体が結合されるといういわば間接の現象を用いて弱い抗原抗体反応でもその生起を知り得るという,一言にして言えば感度の良い反応であることによるのである。
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