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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査20巻1号

1976年01月発行

雑誌目次

カラーグラフ

単球とマクロファージ

太田 宏

pp.4-5

 血液単球の起源および運命,特に各組織内のマクロファージとの関係については従来より多くの議論があった.ここ10年間に,1)放射性同位元素を用いた細胞動態の研究,2)酵素化学反応を併用した超微構造(特にペルオキシダーゼ反応を併用した電顕的観察)の所見,3)非特異性エステラーゼ(フッ化ナトリウムに抵抗性を示す)など単球系細胞に比較的特異な細胞化学的染色を用いた研究,4)単球白血病でリゾチームが著増することと関連してリゾチームを指標とした細胞の鑑別,5) IgG receptorを介した赤血球貪食を観察する方法,6)細胞培養法の発達,普及など多方面からの追求が可能となった.その結果,骨髄に起源をもち,血液単球を経て組織や胸腔,腹腔内のマクロファージに到る細胞系列としてMononuclear Phagocyte System (単核食細胞系)なる名称が提唱された.これにはまだ異論もあるが,この系統の細胞は骨髄内で顆粒球に近縁な前駆細胞から発生すること,また血液単球が組織へ出てマクロファージに変化する際に種々の酵素活性を増すなど,生物活性を高める能力を有することなどが明らかにされている.ここでは単球の形態学的特徴,IgG感作赤血球の貪食能,細胞内のリゾチーム活性の証明,皮膚窓の実験をモデルとして,マクロファージへ変容する際の酵素活性について記載する.

技術解説

単球とマクロファージの形態と機能

太田 宏

pp.7-13

 血液単球の起源と運命については古くより多くの議論があったが,生理的状態では組織の網内系細胞が血中へ流出してくることはまれであるとされている.近年,放射性同位元素による細胞の標識,細胞培養,動物のレ線照射その他の方法を用いて,胸腔,腹腔のマクロファージや炎症巣にみられる単核細胞は骨髄由来であり,血液単球を経て局所へ到達するという知見が数多く報告され,Langevootら1)は表1に示すような細胞群をまとめてMononuclear Phagocyte System (単核食細胞系)なる概念を提唱した.この系に属する細胞の条件として,形態学的には細胞形質膜のruffle形成(ひだ様構造)を,機能的にはガラス表面への強い付着能と旺盛な貪食能をあげている.しかし,この表にあげられた細胞をすべて骨髄一元論の立場で説明することに疑問をはさむ研究者もある.本稿ではこの点の議論に立ち入ることは避け,単球の形態学的特徴について述べ,機能検査法としては貪食能を取り上げ,また単球白血病でリゾチーム活性が著増することに関連してリゾチーム測定法を簡単に記述し,更に単球とマクロファージの関係を調べる一つのモデルとして,皮膚窓(skin window)の実験法と出現する細胞の細胞化学的所見について説明する.

糸球体の過ヨウ素酸—メテナミン銀染色法

矢島 権八

pp.14-19

 過ヨウ素酸-メテナミン銀(Periodic Acid-Methenamine silver;PAM)染色法を用いての糸球体染色について,その染色手技,特に本法を用いる場合優秀な成績をあげるための一つの要因となる薄切組織標本を得る方法に重点をおいて解説してもらいたいという編集の方からの要求があった.本染色法がうまくいくか失敗するかについては,いろいろな点で標本作製上の留意事項がある.本染色法は,過ヨウ素酸酸化,メテナミン銀による加温鍍銀という特殊な鍍銀法と,ヘマトキシリン・エオジン染色法による後染色という二つの染色法を用いているので,それぞれの染色法をうまく行わなければならないという特殊性がある.それらに基づく染色実施上の留意事項というかコツというものがあることはもらろんのことである.単に組織標本の薄切のみが重要なポイントになるとはいえないことは,このようなことからもよく分かっていただけると思われる.本染色法は,他の鍍銀法と異なって,薄い組織標本ほど染色成績が良好となるのは事実である.どのくらいの薄さが良いかというと,特別な方法を用いないと,普通のユング型ミクロトームで普通のパラフィン用メスを用いたパラフィン切片標本では,息を吹きかけて目盛り2.5μmとうのが腎臓では普通の場合まず最も薄いものといっていいであろう.

組織内真菌検出のための染色法—特にPAS染色,Grocott染色,Gridley染色を中心として

直江 史郎 , 黒岩 陽子

pp.20-24

 日常病理組織標本を観察していると,真菌症が疑われる症例に遭遇する機会が多いであろう.真菌症の病理組織学的診断には真菌の検出が最も重要であり,次いで真菌の種属判断が必要となる.それには適当な染色法を適用しなければならない.このような場合にはPAS染色(McManus法)を施すことが最も一般的であろう.しかし,PAS染色はしばしば他の組織成分が染まることから,皮膚真菌症を疑っている標本や,組織内に菌要素が少ない標本などを見るときには,必ずしも観察しやすい染色法とはいえない点もある.そこで最近はPAS染色の他に,組織内の真菌形態をより容易に観察しようという努力が払われている.

 さて,約10万種も自然界に存在するといわれ,我々の周囲のあらゆる所に存在している真菌は,入間や動物に感染症や中毒を起こさせるのみでなく,食品の腐敗や変質,植物の疾病を来し,また一方,醸造醗酵,医薬品製造,食品として利用されてもいる.

総説

急性発疹性疾患と検査

横田 万之助

pp.25-30

 "急性発疹症"というものは,文字どおり急性に,各種の形態の発疹を主徴とするもので,病因的には"感染症"であるもの,と定義しておく.実地臨床上では,この部類に属するものは決して少ないものではなく,殊に,近来のウイルス学上の進歩は,伝染性(人から人へ移ってゆくもの)の発疹症の本態を解明してくれたが,一方,1967年に川崎(富作,日赤医療センター)が報告した,いわゆる"川崎病",学問的には"急性熱性粘膜皮膚リンパ節症候群MCLS"のごとく,まだ病因もはっきりしない,しかも,我が国にだけ知られているようなものもある.

ところで,医師と検査技術者とは,いわば車の両輪のごとくで,現在のシステムの中では,もはや,両者を引き離しては相互に存在しえないところまできている──両者の緊密な連係が,更に望まれる理由である.一例として,日本と西ドイツとの猩紅熱──両方の国で,法定伝染病である──の届出の実態を表1に示しておく.届出は医師の側の最も大切な義務の一つであるが,残念ながら,日本での医師の届出の少ないことは既に定評のあるところ.ひとつ,検査室の側から,のどの粘液の検査に当たった時は,こういう実態を知っていて,検査をしていただきたいもの,と思うからである.一方,届出を受けた側は,その成績を速やかに医師の側に返すのが至当である──アメリカのMMWRのように!

私のくふう

心電図記録紙の芯を利用したディスポーザブル・マウスピースの代用

松本 伸也

pp.30

 肺機能や基礎代謝の検査に用いるマウスピースにはゴム製のものがよく使用されており,使用後には逆性石けん水などで消毒されている.消毒後の水洗が十分でないと臭気あるいは苦みなどが残り,被検者に不快感を与えているようである.

 そこで,このたび私は,心電図記録紙の使用後に残るボール紙で作った堅ろうな芯を利用してマウスピースの代用としたので紹介する.

血球凝集反応用トレイを使ったキュベット洗浄装置

高村 利治

pp.63

 尿中17-KS,17-OHCSの定量の際,尿中色素の影響を少なくするためにAllenの補正式を用いてきた.よって我々は比色操作を簡略にするために,各発色液ごとにキュベットを用意して測定してきた.しかしながら毎日100本のキュベットを,傷をつけず,かつ能率よく洗浄するために,以前はゴムバンドやマジックテープを使用してきたが,良い結果が得られなかった.

 そこで,血球凝集反応用トレイの傷がついて不用になった物を利用して,図に示すような装置を組み立てた.

臨床化学分析談話会より・29<関東支部>

価値水準の高いものの追求—正常値について

中 甫

pp.31

 第185回分析談話会関東支部例会(1975.9.16)は東大薬学部講堂において開催された.残暑が厳しい中でまだ夏休み気分が抜けないのか,出席者が比較的少なく残念であった.今回は"なぜいけないか,本当によいか"シリーズの中休みで専売公社東京病院の玄番昭夫先生に"正常値について"の講演をしていただいた.次いで慶大病院の加野象次郎先生と三井記念病院の中甫により第9回国際臨床化学会議の報告が行われた.内容が異なるので別々にその概要を述べることにする.

 周知のように玄番先生は順天堂大の林康之先生とともに正常値について数々の業績があり,正常値について比較的厳格な考え方を主張される方である.今回もその考え方のフィロソフィーが披露された.正常値の設定については,サンプリングの問題推計学的手法など現実に幾多の問題が存在する.玄番先生の話を要約すると,

臨床検査の問題点・75

細菌検査の盲点

清水 喜八郎 , 奥住 捷子

pp.32-37

 化学療法の発達は,治療面では大きな貢献をしたが,検査面では抗生物質の影響,新しい耐性菌の出現などで肝心の原因菌の同定がますます難しくなっている."菌が検出されない"ということは必ずしも菌が存在しないということではない.ここではルーチンで遭遇する細菌検査の"盲点"を取り上げ,臨床・検査の両面から検討する.

(カット写真ばLactobacillus catenaforme)

異常値・異常反応の出た時・37

γ-GTP

上野 幸久 , 遠藤 了一

pp.38-42

 血清γ-GTP (γ-glutamyl transpeptidase)の活性値測定は,1960年Goldberg1),1962年Orlowski2)らが肝疾患を中心に,本酵素の有用性を報告して以来,漸次臨床に応用されるようになり,我が国でもここ数年間に著しく普及するようになった.近年肝・胆道疾患の診断にICD,グアナーゼOCTなどいろいろな酵素が,特異性,鋭敏度などにおいて優れたものとして有用性を提唱されてきたものの,測定法の簡易さ,試薬の価格その他に難点があったり,診断的価値についても当初いわれたほどにはGOTやGPTより勝っているとはいい難いために,ルーチン検査法として普及するに至っていない.

 これに反し,γ-GTPは後述するごとく,アルコール性肝障害に著しく上昇するなど,従来の諸酵素にみられない特異な面をもち,測定法も難しくなく,再現性も良好で,中央検査室で容易に実施可能であるため,広く普及するようになった.

質疑応答

外国での技師生活は…

S生 , 佐々木 禎一

pp.43

 問 私は現在検査技師学校の2年生ですが,将来自分の技術を生かして外国で生活してみたいと思っています.そこで,日本での資格が通用する国としない国があると聞いていますが,どのようなものでしょうか.また各国の言葉や検査のレベルなども知りたく思います.

中検へ一言・中検から一言

患者の顔を見ない"臨床医"の自覚,他

土屋 雅春

pp.44-45

 「中検へ一言」するチャンスを得たが,まず日ごろお世話になっていることに感謝せねばならない.今や,臨床家にとって,中検の存在は聴診器やメス以上のものになっている.患者が提供しうる医学情報のうち,各科に共通しうるものや,既にある疾患の診断に特異的とされるデータを機械的に処置して提供するのが中検の役割りであろう.私は,1957年に,ローマのポリクニコを訪れたとき,病院の地階全体が放射↑↓線診断部になっていて,胸部レ線から血管撮影まで多数の撮影室が並列していた壮観を思い出す.そのころでは,放射線診断について各科が別々で,特殊なものについては必要と考えた科が器械を設置してやっていたからである.放射線領域でなされた中央検査システムは,血液,生化学,細菌,病理組織やMEの領域で急速に広がり,現在のような中検制度が完成したといえよう.しかし,中央検査システムに慣れてくるといろいろな欠点が眼についてくる,手近なところでは,放射線診断部では,予約が一杯で緊急の診察に不自由を感ずるとか,生化学部門ではせっかく採血したスピッツが破損してしまったとか,測定器具が不調のため検査ができぬから待ってくれとか,臨床家にとって思わぬプリミチブな事柄で当惑することがある.

座談会

臨床検査20年の回顧と展望

樫田 良精 , 天木 一太 , 松村 義寛 , 松橋 直 , 高橋 昭三 , 畠山 茂 , 長谷川 泉

pp.46-56

 創刊20周年を迎えた.中央検査制度とほぼ同時に出発した本誌は,我が国の臨床検査の歩みと歴史をともにしているといってもよいだろう.現在,2万余の臨床・衛生検査技師が活躍している臨床検査界の青年期を,国家試験や資格認定試験などの制度・教育面と,自動化,簡易化,微量化,コンピューター化などの技術面との両面からふりかえり,臨床検査の将来を展望してみる.

研究

CPK,HBD,LDHの3種類酵素の同時微量測定について

松尾 武文 , 中谷 雅子

pp.57-59

はじめに

 急性期の心筋硬塞の酵素的診断法として,心筋からの逸脱酵素であるCPK,HBD,LDH,GOTなどの酵素検査が日常よく用いられている.この逸脱酵素の中でも,特にCPKが心筋硬塞の早期診断に有用な酵素検査であることは,CCUに収容された360人の酵素検査の結果から明らかにされている1).心筋硬塞の発作早期にはまずCPKが増加し,続いてGOT,LDHの増加がみられる.HBDはLDHの増加と同様の様式を示すが,正常域への復帰はLDHよりも遅れている.このためCPKをはじめとしてGOT,HBD,LDHの測定は,急性期心筋硬塞では頻回に測定が行われている.特にCCUを有する施設では,これらの酵素検査は緊急度も高く,迅速で正確な測定結果が要求される.このため検査室に対する負担も当然大きくなってくる.

 そこでCCUにとって緊急度の高い酵素検査が,同時に簡便に測定できる方法が必要である.既に私どもは,エッペンドルフのマイクロリッターシステムを用いた,トランスアミナーゼの微量化について報告した2).今回は,このエッペンドルフのマイクロリッターシステムを用いて,CPK,HBD,LDHの3種の酵素検査が同時に微量測定できる方法について検討した.

筋生検のためのmyofibrillar ATPase染色の検討

内田 洋子 , 渡部 帆波 , 朝長 正徳

pp.60-63

緒言

 神経筋疾患の診断の目的で行われる生検筋の酵素組織化学的検査のうち,myofibrillar ATPase活性の染色は,筋のfiber typeの区別をみたり,type atrophyやtype groupingを知るうえに極めて重要なものである.従来,この染色に用いられてきた最も一般的な方法は,Padykula-Herman法1)である.我々は最近,クエン酸を用いた方法(Khan法)2)を検討し,比較的簡便で優れた染色結果を得たので,両法を比較して報告する.また,acid preincubationをした後,Padykula-Herman法にてATPase染色を行うと,染色パターンの逆転や,type II線維のsubtypingが起こるが,Khan法でも同様な結果が得られることを確認したので,併せて報告する.

妊婦,褥婦,新生児における総Hb量とHbF量

正野 昭信 , 石塚 英子 , 松田 信子 , 羽山 忠良

pp.64-67

はじめに

 胎児血色素(HbF)は,1886年にKoerberによって発見されたもので,成人血色素(HbA)と異なり,アルカリに対してHbAよりも強い抵抗性をもち,容易に変性せず,また酸に対しても強い抵抗性を有している.

 HbFは妊娠7週目の胎児に既に存在しており,妊娠34週目に最も多くなるといわれ,肝臓造血を反映する.一方HbAは,その後造血の場所が肝臓から骨髄に変わると,すなわち妊娠5か月ごろよりHbAが現れ,胎児の成熟につれてHbFはしだいに減少しHbAが増加してくる.

検査ノート

大型パラフィン標本作製のための包埋法

山崎 美恵 , 高屋 豪瑩

pp.68-69

 大型の標本を作る日的は,周知のごとく肉眼で見て病変の局在を容易に把握するためであり,またその部位の組織像をも把握できることである.しかし大型標本完成には大型のミクロトームが必要であるが,それ以上に問題となるのは,標本ができ上がるまでに現在大半の施設で行っている包埋までの過程および薄切作業,そしてスライド標本完成までに用いる機器具である.ただ目的に応じてはパラフィン,セロイジンあるいは凍結による方法でそれぞれ工夫をこらして作製されてはいるが,特に大型切片標本に対しては完成後の標本に様々な問題が残されている.なかでも,日常業務として大半がパラフィンを使用しているので,現在普遍化されているパラフィンによる大型切片を作る際,固定過程の一部を薄切時に薄切面を平均的に出すための前準備として多少の工夫を試みる必要がある.この点については従来の成書ではあまり指摘されてこなかった.そこで標本作製過程において時間短縮ができ,かつ美麗なる大型標本を作製する点について検討したので報告する.特に日常標本作製に苦慮している胃摘出標本,あるいは脳のように一度小さく切り出したら標示がない限りほとんど部位の決定が難しくなる大型切片について検討をした.

新しいキットの紹介

酵素法による胆汁中胆汁酸および血中胆汁酸測定に関する検討

橋本 博介 , 板垣 佑司 , 牧野 勲 , 中川 昌一

pp.70-74

はじめに

 胆汁酸はコレステロールから肝細胞においてのみ生成される異化代謝産物で,グリシンまたはタウリンとの抱合酸として胆汁中に排泄される.腸管に排泄された胆汁酸は腸壁から吸収され,肝にもどる腸肝循環を行い,それによるNegative feedback機構によって肝での生成がコントロールされている.したがって胆汁酸代謝は肝を中心として営まれ,肝機能と密接に関係しており,肝胆道疾患時血中胆汁酸が異常増加し,増加した胆汁酸は尿中へと排泄されることは古くから知られていた1〜5).それゆえ,生体試料の胆汁酸を測定し,肝機能検査として臨床に役立てようとする試みは以前から行われていたが,各種クロマトグラフィーなどによる従来の測定法はかなり操作が繁雑で,一般の肝機能検査として利用するには不適当であった6).ところが1964年,岩田,山崎7)らによってPseudomonas testosteroniより抽出された酵素β—steroid dehydrogenaseを胆汁酸の測定法に用いる方法が報告された.この方法は,本酵素がNADを補酵素として胆汁酸C−3α位水酸基をケト化する脱水素反応を行うのに伴って生成されるNADHを340nmの波長で分光学的に測定するものである.

比濁法による血清リパーゼ測定試薬の検討

五味 邦英 , 柏山 基子 , 石井 暢

pp.75-77

はじめに

 血清リパーゼ活性の測定法はCherry and Crandall(1932)によるオリーブ油を消化する方法を基礎とした方法が広く応用され,生じた脂肪酸を定量するとか,基質の清澄度を測定したりすることに種々の工夫がなされている.また,基質として組成の一定したtributyrinを用いる方法もある,いずれにせよリパーゼの測定は基質にオリーブ油を用いたときの乳化が不均一のため,清澄度測定の精度の向上を期することが困難で,臨床的な要望があるにもかかわらず臨床検査としては普及し難かった.

 今回,我々は"比獨法による血清リパーゼ測定試薬"セットを国際試薬より入手する機会を得たので,このセットによる血清リパーゼ活性を測定し,いささか検討を試みたので,その概要をここに報告する.

イムノプレートⅢによる免疫グロブリン正常値の検討

松友 隆志 , 吉田 俊一 , 工藤 泰子 , 里中 陽子

pp.78-81

はじめに

 従来,免疫グロブリンの正常値については,人種差,地域差,年齢層差によりかなりの変動があることが,報告されている.当社試験室では,ハイランド・イムノプレートⅢ(SRID法)を使用して,本邦健康成人200名についてIgG,IgA,IgMの正常値を測定し,同結果を,米国でイムノプレートⅢを使用して測定された150例の正常値(能書記載)と比較検討した.また,年齢層による変動をみるため,20〜50歳台の各年齢層についての正常値につき集計比較した.

 一方,イムノプレートⅢはFahey1)法(スタットおよびオーバーナイト法)とMancini法(プレシジョン法)2,3)による測定が可能であるが同一検体につき両測定法による試験を実施し2法の相関を併せて検討した.

新しい機器の紹介

マイクロサイドによる呼吸機能測定装置の細菌汚染予防に関する検討

矢内 千鶴子 , 大塚 正和 , 小川 桂子 , 四元 千恵子 , 坂上 のり子 , 清水 喜八郎 , 毛利 昌史 , 小林 寛伊 , 山中 学

pp.82-84

はじめに

 呼吸機能検査もしくは基礎代謝の測定には同一の測定装置を反復して使用する場合が多い.したがって,検査中に病原菌が装置内へ入るようなことがもしあれば,それは院内感染の原因となりうる.このようにして気道感染が生じることは,実際にはあまりないと思われるが,その可能性が常に在存する以上,検査室としてもなんらかの予防処置をとることが望ましい.しかしながら,マウスピースの消毒やマウスピースと導管接続部のアルコール消毒程度のことは日常行っていても,測定装置内部の汚染予防処置は,適当な方法がないこともあって,特に行われていないのが現状である.

 我々は,呼吸機能測定装置などの細菌汚染予防を日的として最近開発された殺菌装置"マイクロサイド(日本商事)"についてその性能を検討したが,今回はこれまでに得た結果をまとめ報告する.

細胞診セミナー・4

細胞診スクリーニング—観察と判定の仕方

浦部 幹雄 , 高橋 正宜

pp.85-90

症例1肺腫瘍の針生検(中央鉄道病院出題)

 司会(浦部) まず,主治医の大塚先生お願いいたします.

 大塚(俊通,中央鉄道病院胸部外科,医師) 45歳の男性で,1954年に肺結核の治療,それから1956年に胃潰瘍で胃切除,1974年8月から腰痛がありまして,レントゲンで椎間板症ということでした.同じ時期に女性化乳房で某大学病院でオバホルモンの注射療法を受けております.それから1か月後の定期健康診断で,左の上肺野に腫瘤陰影が発見され,10月に我々の胸部外科に入院,手術を行いましたけれど,試験開胸に終わりました.

日常検査の基礎技術

ハンダ付けの基礎技術

吉田 徹

pp.91-98

 電気生理検査をはじめ,試料検査では種々の測定器が使用されるが,同時にピックアップ,電極などの付属品を用いることが多い.これら各種機器,付属品は,取り扱い中にリードの断線,切れかかり,接触不良,素子部品の劣化不良のために,ハンダ付けによって修理することが日常検査で必要とされる.機器内部の故障についてはメーカーのサービスマンに依頼することになるが,外部の簡単な故障はハンダ付けによって修理できることが多い.またピックアップを購入,交換の場合,コネクダーをハンダ付けによって取り換える必要も生ずる.ハンダ付けは不安定要素が多く,品質にバラツキができる宿命をもっているが,同時にカンに頼る要素も多い作業である.しかし要領を会得すれば決して難しい技術ではない.

検査と主要疾患・37

副甲状腺機能異常

藤田 拓男

pp.100-101

検査の基礎

 副甲状腺機能を知るためには,副甲状腺ホルモンの作用を知ることが必要である.副甲状腺ホルモンは,骨の代謝を調節し,血液中のカルシウムを一定に保つ作用がある.このために副甲状腺ホルモンの働くのは主として,骨と腎臓である.

 血液中のカルシウムを一定に保つためには,副甲状腺ホルモンは,体内のカルシウムの99%が存在する骨と血液との間のカルシウムのバランスを保ち,また腎臓からのカルシウムの排泄を適当に調節する.また腎臓でビタミンDの合成を促進し,これによって腸管からのカルシウム吸収を促進する.これらの作川で副甲状腺ホルモンは血清カルシウムを上昇させ,また腎臓からリンを排泄させるので,血清無機リンを低下させる.また腎臓からの水素イオンの排泄を減少させ,アシドーシスを起こし,骨の改築を盛んにするのでアルカリ性ホスファターゼを上昇させる.

検査機器のメカニズム・49

ノック式ピペッター

水野 映二

pp.102-103

 臨床検査が進歩するに従って,取り扱う検体も増加する傾向にある.したがって,各操作段階に,従来から使用しているホールピペットやメスピペットの操作は煩雑になってきている.能率的で精度の良い安全なピペッターが要求されるようになった.現在,能率化した機器は多種類あるが,その一種であるノック式サンプルピペッターが国産,舶来を問わず,各社から市販されるようになった.これらがピペット操作の日的をすべて満たしているかどうかは疑わしいが,その性能を理解し,その範囲内で使用すれば,十分に日的を達成できるものと思われる.今回,簡単な補助的知識として一例をあげながら説明する.

検査室の用語事典

精度管理用語

井川 幸雄

pp.105

1)アール(R);range

範囲.同一試料を2本,連日測定した際の2本の値の差をRで表せば,ピペッティングや操作の不精密,反応条件の一時的な変動,器具の汚染,検体への汚染などの誤差の総和を示す.2本は最低,それ以上もありうる.

臨床検査のコンピューター用語

鈴木 孝治 , 春日 誠次

pp.106

1) Access Time (アクセス・タイム);呼び出し時間

記憶装置において,指定されたアドレスの情報の読み出し,または書き込みを命令してから,実際にその動作を開始するまでにかかる時間をいう.ICメモリやコアメモリでは1μs以下,磁気ドラムでは平均10ms.前後,磁気ディスクでは数10ms程度の値である.

学会印象記

第9回世界臨床病理学会—生物学的な人体の機能をあらゆる角度から

宮崎 武夫

pp.107

 陽春10月といえば,秋たけなわだのに……といわれそうだが,地球をたてに割った南半球では,冬が過ぎ,桜の花,チューリップの花が美しく咲き乱れる春である.私が10月9日夜,小雨の降る羽田国際空港を飛び立って,翌朝8時には,もうオーストラリアの首都シドニーに到着した.同じカンタス航空には,小酒井教授(順天堂大)はじめ多くの著名な日本の学者が同乗しておられたが,私はこの学会を機会に,日本衛生検査技師会主催の,南大平洋病院,研究所等視察団(一行24名)の団長として渡豪したのである.

 第9回世界臨床病理学会は10月13日より17日までの5日間,オーストラリアの首都シドニーのヒルトンホテルで開催された.

Senior Course 生化学

—臨床化学検査における酵素化学—酵素による定性・定量分析 Ⅰ

山下 辰久

pp.108-109

 生命現象を考えてみると,その根底には物質代謝が存在しており,物質代謝は酵素によって触媒される化学反応である.疾病が物質代謝の変調であるとすると,それに関与する個々の酵素ないし一連の酵素系が変調を来していることがしばしばある.そのような意味から,人体の生理的あるいは病的現象を酵素学的な面から追求しようとする試みが重視され,酵素化学が臨床面に広く応用されているゆえんである.しかしここでは本誌の性質上,酵素化学の臨床応用面の一つである臨床化学検査における酵素化学の意義について述べることにする.

 臨床化学検査における酵素化学の役割は大きく分けて二つの面があり,一つは組織や体液などの被検材料中の代謝物質の濃度の測定であり,それらの濃度は代謝の状態の有用なindicatorをして役立つ.もう一つは被検材料中の酵素活性の測定であり,殊に,細胞代謝に直接関与する酵素が血清中に現れてくるのを測定して組織の損傷の度合を知ろうとする手段に用いられている.しかし前者についてはまだあまり応用範囲が広くないが,特異性の優れた方法として徐々に用いられてくるものと思われる.

Senior Course 血液

赤白血球計数

黒川 一郎

pp.110-111

 臨床検査の技術は検査対象,方法,データの意義に関する知識が組み合わされたものと考えられる.血液学的検査は対象が多彩であるため,形態学をはじめ物理,化学など多岐な知識が要求される.また数値,形態から診断される血液疾患や,検査値に二次的に影響が現れる諸種疾患の知識の習得も欠かせなくなっている.これらの点を意識しつつ,方法上の注意点,血液学的知識の重要な部分を我々なりに整理し,正しい診断を進めるために尽力したいものである.以下,臨床病理学会の一級試験のテーマに通ずる内容をもとに筆を進めたい.

Senior Course 血清

—血清検査法の基礎—試薬の作り方

浅川 英男

pp.112-113

1.血清学に必要な試薬について

1)生理食塩水

 0.85%または0.9%のものを用いる.しかし生理食塩水は0.15Mであるので,3Mの食塩水を作っておき,使用に際して20倍に希釈するとよい.

Senior Course 細菌

結核菌の業務室感染防除

工藤 祐是

pp.114-115

 感染症の病原体を含む試料を取り扱ういかなる検査も,慎重な感染防除の配慮を必要とすることはいうまでもないし,事実どこの検査室でも十分な対策をとっている.しかし,ここで述べる結核菌は,急性伝染病の病原体とはかなり異なった対処を必要とする細菌であるにもかかわらず,その性状の十分な理解のうえに立った合理的な配慮や対策をとっている所は,遺憾ながら少ないのではないかと思われる.

 欧米では,以前から結核菌の取り扱いには神経質過ぎると思われるほどの注意を払っているが,我が国では長い間大まかな考え方が支配的であった.これは結核症本来の性質にもその理由があったかもしれない.すなわち,慢性伝染病である結核症は一般に発病が緩徐で,感染と発病の因果関係が証明し難く,発病当初は症状が比較的重篤でないため,とかく見逃されやすく,軽視される.更に,我が国で主流を占めていた初感染発病説は,ツベルクリン反応陽性者の感染防御力を,細菌学の常識を越えて過大評価した嫌いがある.もちろんツ反応陽性者の免疫力は否定できないが,それはあくまで相対的なもので,特殊な条件下に結核菌の大量感染を受けた場合にまで及ぶものではない.そして結核症が,我が国の死因第1位を占め続けていた時代には結核患者が街にあふれ,あまりに普通の病気であったために業務室内の感染かどうかなどとあまり問題にしなかった.

Senior Course 病理

—病理検査の技術と知識—固定 Ⅰ

橋本 敬祐

pp.116-117

固定の目的と理論

 一つの細胞を生きたまま顕微鏡下に観察する場合,位相差と普通光とでは所見に相違があり,この細胞をパパニコロウ法やギムザ法で固定,染色して検鏡すると所見には更に大きい開きが出てくることが分かる.まして多種多様の生きた細胞ならびに細胞間物質の集団である組織になんらかの操作を加えて(固定,染色という種類の)顕微鏡下に観察しようとする場合には,加えられた操作ないし処理に従って所見に大きなへだたりの生ずるのはむしろ当然と考えられよう.我々が得られた所見を判定する場合,操作の一つ一つに対して厳しい吟味を行わないとすれば,所見自体がほとんど無意味なものとなるのは当然である.今いった操作ないし処置という言葉を実験方法といい替えても誤りではなく,一般に自然科学においては,実験方法に関する厳密な批判ということは常識であって,こと新しくいうまでもないが,これから取り扱っていく固定操作についてはこの点を特に強調しておきたい.

 固定(Fixation)とは,まず,軟らかい生の細胞もしくはその集団である組織を硬化させるとともに,被染色性を与えかつ保存する操作であるということができる.以下この点につき少し説明を加える.

Senior Course 生理

—電気生理検査に必要な電気の基礎知識—電気の基礎

石山 陽事

pp.118-119

 電気生理検査に必要な検査機器,例えば脳波計,心電計,筋電計などはその型こそ大ぎょうにできているが,実はその中身たるや真空管や半導体増幅素子に抵抗,コンデンサー,コイルの3種類の組み合わせのみによって構成されている.しかもその使用には,簡単な基本法則を覚えるだけでほとんど間に合う.

 "電流"はプラス(+)からマイナス(−)に流れるということは,ほとんどの人が知っている.しかし同じ十でも高い+から低い+に電流が流れたり,低い−から更に低い−に向かって電流が流れるなどということは,なんとなく分かるけれど,いざ回路計算をするときには,すぐにピンとこない.つまり電流は+でも−でもどちらの"電圧"でもよい,とにかく高い電圧から低い電圧に向かって流れる.もう少し詳しく述べることにする.

Senior Course 共通

業務室感染予防

中村 正夫

pp.120-121

 検査に従事するものにとって,業務室感染を予防することは最も基本的な事項であり,直接病原菌を扱う微生物検査に限らず,各科に共通の重要な基礎知識および技術の一つである.

 リケッチア,ブルセラ,ペスト菌などを扱う場合には,相当の注意を払っても,なお感染するおそれのあることは,歴史的にも多くの例が示され,ペスト菌については,現在も特別の設備がない所での取り扱いは禁じられている.しかし,特別の場合を除いて,日常の注意により,感染予防を可能にしなければならない.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

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今月の特集2 連続モニタリング検査

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今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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