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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻12号

1976年11月発行

文献概要

新しい機器の紹介

酵素電極法による血糖の迅速定量—Glucose Analyzerの使用経験

著者: 中根清司1 村井誓子1 高阪彰1

所属機関: 1名大病院検査部臨床化学

ページ範囲:P.1416 - P.1419

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緒言
 血糖定量法は,糖の還元反応を利用したHoffman法1),酸化的縮合反応であるOTB法2)など数多くの方法が紹介され,両者とも日常検査の中に広く利用されている.しかし,還元反応を利用した方法はシアン発生の可能性ある化合物がよく使われる.また,酸化的縮合法は強酸などが使われる.これらの方法では廃液処理をしなければならない.
 最近,公害性試薬を使用しない血糖測定法としてGl-ucose oxidase3-5)法が検討され利用されるようになった.更に,酵素(Glucose oxidase)を膜やチューブに固着させ(固定化酵素)6-10),この膜またはチューブに試料(血清)を接触させ生成した物質を測定して血糖値を求める方法が開発された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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