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技術解説
パラフィン切片による脂肪染色の試み
著者: 諏訪幸次1 須山貞子1 長嶋和郎1
所属機関: 1東大病院病理部
ページ範囲:P.141 - P.144
文献購入ページに移動一方,現在電子顕微鏡標本の固定液として用いる四酸化オスミウム(OsO4)に固定された脂質はアルコール不溶性となることも実証されている2).また,重クロム酸カリ(K2Cr2O7)も類脂質安定固定剤であることも知られており3),したがってOsO4とK2Cr2O7とを両方含んだ液で固定することにより,パラフィン包埋でも脂肪の溶出を防ぐことが当然期待され,既にLuna (1960)4)はこの固定剤を用いたパラフィン切片による脂肪染色を勧めている.
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