icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻2号

1976年02月発行

文献概要

研究

血球酸ホスファターゼ染色の改良法について

著者: 榊尚男1 松田百合子1 小林詳子1 柴田昭2

所属機関: 1秋田大病院中検 2秋田大第3内科

ページ範囲:P.182 - P.185

文献購入ページに移動
緒言
 酸ホスファターゼ(以下SPと略す)は,細胞質のlysosomeに含まれる非特異的phosphamonoesteraseで,酸性域(最適pH 5.2)においてo-リン酸モノエステルを加水分解する反応を触媒する代表的な加水分解酵素である.
 血球中の本酵素の細胞化学的証明法には,大別して,Gomori1)による金属塩法すなわち,β-glycerophospha-teより酵素によって遊離するリン酸イオンを金属イオンによって置換呈色させる方法と,Seligman2)らによるアゾ色素法,すなわち,naphtholphosphateから加水分解によって遊離するナフトールをジァゾニウム塩と反応させて呈色検出する方法の2法があるが,今日,光学的証明法では一般に特異性,染色穎粒の鮮明さ,再現性,手技の簡便さなどに優れるアゾ色素法が多く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?