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細胞内乳酸脱水素酵素—化学的同定法を用いる鑑別染色
著者: 高橋正宜12
所属機関: 1中央鉄道病院中検 2杏林大・病院病理部
ページ範囲:P.240 - P.241
文献購入ページに移動乳酸脱水素酵素(LDH)はNAP-dependent dehydrogenaseの代表的なもので,可溶性細胞成分と糸球体とに分布し,腫瘍細胞における増強は組織化学的にも生化学的にも判明しているが,特異性の低い面から細胞診への応用がなされなかったようである.しかし,アイソザイムの見地から尿素阻害や耐熱性の差異など,化学的,物理的同定法を応用することにより胸腹水細胞診では鑑別診断的価値が高い.方法論的には尿素2.5mol処理下Nitroblue tetrazolium液を用いる酵素染色法と,細胞を集めその抽出液を用いる細胞内LDHザイモグラムによる判別(本文57ページ)が有用である.
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