icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻3号

1976年03月発行

文献概要

研究

オートアナライザーを使用した血中カテコールアミンの簡易測定法

著者: 橋本雅1 三好勝彦1 工藤尚文1 武田佳彦1 橋本浩三2 綱島勝政2

所属機関: 1岡山大産婦人科 2岡山大産婦人科中検

ページ範囲:P.297 - P.300

文献購入ページに移動
緒言
 Epinephrine (E),Nor Epinephrine (NE)などのいわゆるCatecholamine (CA)は副腎髄質および交感神経末端より分泌され,その作用は1,2)ホルモンとして心血管系のTarget Organに働き代謝調節のmediatorとして糖脂質などの代謝に関連するのみでなく,交感神経系や中枢神経系に作用するなど,防御反応系の構成因子としての意義が高く,その血中濃度は病態の把握に極めて重要である.しかしCAの測定方法は操作が煩雑であったり,回収率,測定精度などに問題があったりして,いずれもまだ日常検査の方法となっていないのが現状てある.今回我々は抽出分離操作に改良を加え,螢光測定3〜5)にオートアナライザーを組み合わせることによって,簡単かつ正確にCA血中を測定する方法を確立したのでその成績について報告する.測定方法の原理はtrihydro-xyindol法(THI)3〜11)によっており,試料の精製とpH調整に工夫を加え,オートアナライザーを使用して反応時間の均一を得ることができたところに特色がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?