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研究
血清トリグリセライド測定法における吸着剤の基礎的検討
著者: 木下忠雄1 佐々木博2 中沢千浪2 吉田光孝3
所属機関: 1国立病院医療センター臨床検査科生化学 2国家公務員共済組合連合会立川病院 3東邦大・理学部
ページ範囲:P.301 - P.303
文献購入ページに移動アセチルアセトン法においてTG測定を行う場合,あらかじめ発色干渉物質,なかでも血清試料中に共存するリン脂質やグルコースなどは,含有するホルムアルデヒドと,測定試薬であるアセチルアセトンとHantzsch反応を起こし,正の誤差を生じる.したがって発色操作の前に吸着剤を用いて除去しなければならない.従来用いられてきた吸着剤としてはゼオライト,ケイ酸,フロリシルなどがあげられるが,その吸着剤の種類によって,測定値に変動を来すことを認めたので,著者らは最も良いと思われる吸着剤を選定するために基礎的検討を行った.すなわち,発色の干渉物質であるリン脂質やグルコースを除去するために用いる吸着剤の吸着能力,吸着剤の発色への影響,吸着剤を用いない方法との比較などについて検討を行った結果,フロリシル系の吸着剤が優れていることが分かったので,その検討成績について報告する.
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