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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻3号

1976年03月発行

文献概要

検査ノート

Twin Plot Method(双値法)—臨床化学検査精度管理の一方法

著者: 𠮷野二男1

所属機関: 1神奈川県立衛生短大

ページ範囲:P.313 - P.315

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はじめに
 臨床検査成績の精度管理の必要性と重要性については既によく知られているものであるが,その実際的な方法として,Levey-JenningsによるX-R管理図法が臨床検査に取り入れられ,多くの人々によって,我が国にも紹介され,応用されて臨床検査成績の精度の向上に大変役立ってきた.
 プール血清を用いたX-R管理図法,その他はいずれも優れた方法であり,検査過程におけるいろいろの問題点をみつけるに良い方法であるが,プール血清などを使用するということから,管理対照は,いわゆる正常値付近のものになってくるのは当然であるが,一方,臨床検査というものは,一定の値のものだけを良い精度で作り出し,規格外のものを作り出さないようにするという工業生産などと違って,異常値,病的な値,言い換えれば,正常値付近の値より離れた測定値をみつけ出すことにもその意義の大半がある.ゆえに,その付近の値に対しても高い信頼度と精密度が要求されなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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