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Senior Course 細菌
抗酸菌の同定(確認) Ⅱ
著者: 工藤祐是1
所属機関: 1結核研究所,臨床検査科
ページ範囲:P.358 - P.359
文献購入ページに移動 各抗酸菌種を鑑別同定するのに多くの方法が発表されている.そのうちから手技が簡単で成績の安定しているものを選び,多数の菌株について検討して,Kubicaは表に示すような発育速度からマッコンキーカンテン発育の12項目にわたるキイを提案している(Amer.Rev.Resp.Dis.,107,9,1973).旺盛に発育している菌株の検査成績が,この表のパターンの一つに一致すれば,その菌は該当する菌種であると判定してよい.もし成績がいずれの菌種とも一致しない場合は今一度検査を繰り返す.それでも菌種名決定できない場合は,その菌種を専門機関に送って検討してもらう.この表に加えてあるTCH耐容性,ウレアーゼ,発育温度も重要な検査であるが,12項目で不十分な場合に,動物接種などとともに行われる第二段の検査と考えてよい.
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