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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻4号

1976年04月発行

文献概要

総説

薬物中毒と検査法

著者: 丹羽口徹吉1

所属機関: 1科学警察研究所法科学第1部

ページ範囲:P.395 - P.399

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 薬物とは生体または生体組織に何らかの影響を与える物質を指すもので,このうら疾患の治療や健康を維持するために用いられる化学物質を医薬品と称し,生体の機能に障害を与えるものを毒物と称している.しかしながらこれら両者の区別は判然としたものでなく,医薬品であってもその量を過大に投与することにより毒物となり,一般的には有害作用の強い毒物とされているものも,量によっては安全な医薬品として用いることができる.このように医薬品と毒物との区別は本質的なものではなく,量的なものであるため,医薬品であっても種々の中毒作用が発現することがある.本稿では主として臨床検査の観点からその検査法に関する諸問題について述べてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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