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新しい機器の紹介
Enzyme Analyzer MA-301の使用経験
著者: 小出朝男1 河合忠1
所属機関: 1自治医大臨床病理部
ページ範囲:P.434 - P.437
文献購入ページに移動はじめに
従来,酵素活性の測定には初速度反応を利用したrateassayが最も良い方法と老えられてきたにもかかわらず,日常検査で余り応用されなかった原因の一つとして手ごろな分析装置がなかったことがあげられる.ところが,近年,rate assayを目的とした自動分析装置の開発が盛んになり,臨床検査の領域でもrate assayを導入することが可能となり,近い将来酵素分析法の主流をなすものと思われる.
現在,我が国で使用されているrate assayが可能な自動分析装置だけでも十数種類以上に及ぶ.しかし,これらの装置を中小病院の日常検査に導入しても能率よく利用できるものは意外に少ないように思われる.すなわち,multi-typeの装置では規模が大きく経済的に難点があるうえ,準備時間が長く,また,single-typeの装置では1項目ごとに準備操作を繰り返し行わなければならないため省力化に直結し難いことなどである.
従来,酵素活性の測定には初速度反応を利用したrateassayが最も良い方法と老えられてきたにもかかわらず,日常検査で余り応用されなかった原因の一つとして手ごろな分析装置がなかったことがあげられる.ところが,近年,rate assayを目的とした自動分析装置の開発が盛んになり,臨床検査の領域でもrate assayを導入することが可能となり,近い将来酵素分析法の主流をなすものと思われる.
現在,我が国で使用されているrate assayが可能な自動分析装置だけでも十数種類以上に及ぶ.しかし,これらの装置を中小病院の日常検査に導入しても能率よく利用できるものは意外に少ないように思われる.すなわち,multi-typeの装置では規模が大きく経済的に難点があるうえ,準備時間が長く,また,single-typeの装置では1項目ごとに準備操作を繰り返し行わなければならないため省力化に直結し難いことなどである.
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