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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻4号

1976年04月発行

文献概要

検査と主要疾患・40

DIC

著者: 松田保1

所属機関: 1東京都老人総合研究所臨床第2生理

ページ範囲:P.442 - P.443

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 DIC (disseminated intravascular coagula-tion血管内凝固症候群)は,血管内に血栓が多発することにより,血小板,各種の凝血因子が消費されて低下し,このため血栓による臓器症状とともに出血性素因を来す症候群である.脱線維素症候群,消費性凝固障害などと呼ばれる症候群は,DICとは多少のニュアンスの違いはあっても,これとほぼ同一と考えてよい.このように,血栓の多発と出血傾向という一見相反した症状を呈する点がDICの特徴であり,最初は比較的珍しいものと考えられたが,最近,種々の疾患の末期にしばしばDICの発現がみられることが明らかとなりつつあり,各科領域の診療に当たって,今や,DICを無視することはできないといってよいと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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