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Senior Course 共通
臨床検査室における有害性薬品—障害性とその予防
著者: 橘敏也12
所属機関: 1聖路加国際病院内科 2臨床病理科
ページ範囲:P.462 - P.463
文献購入ページに移動 近ごろの検査室では,整備がゆき届いたおかげで,保温,換気,採光など環境衛生の面では著しい進歩,改善がもたらされた.しかし,職域保全の立場からながめてみると,その外観の華々しさとは裏腹に,随分と旧態依然たるものがあり,特に,環境汚染の点では,検査室を含め病院は著しく遅れている.これは,長い間,社会から隔絶され,自分だけで好きなようにやってきた病院というものの長い伝統的な閉鎖性の体質にも一因があると思われるが,ここ数年来社会に起こっている公害問題の勢いは,病院も決してその枠外においてはくれなくなった.いまや病院も広く社会の問題として,また自らの問題として真剣に取り組む必要を生じた.
公害問題としては,病院の周辺に対する環境汚染の問題と,病院内における職域保全の問題とがあり,後者については,更に感染,薬物による危害が問題となる.これらはいずれも大きな内容を含む問題であろうが,ここでは特に薬物障害の問題について,対象を一般臨床室に限って少し論じてみよう.RI関係にはふれない.
公害問題としては,病院の周辺に対する環境汚染の問題と,病院内における職域保全の問題とがあり,後者については,更に感染,薬物による危害が問題となる.これらはいずれも大きな内容を含む問題であろうが,ここでは特に薬物障害の問題について,対象を一般臨床室に限って少し論じてみよう.RI関係にはふれない.
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