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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査21巻10号

1977年10月発行

雑誌目次

カラーグラフ 皮膚の真菌症・Ⅴ

カンジダ症

赤木 正志

pp.1042-1043

 カンジダ症が戦後大きく問題となったのは昭和26〜27年ごろからである.そのころすばらしい威力を発揮していた抗生物質に抵抗する恐るべき内臓感染症として,本症が改めて認識されるようになった.当時はモニリア症と呼ばれていたが,菌名がMoniliaからCandidaに改められたために,今日のようにカンジダ症と言われるようになった.Candidaのsystemic infectionは恐ろしい.しかしCandidaそのものは人体の常在菌であり,この菌による一過性の表在性感染はかなり頻繁に起こっている.

カラーグラフ 

解説

赤木 正志

pp.1044

 カンジダ症の主役はCanadida albicansである.一般にCandiddaと言われる菌属は真性及び仮性菌系を作り,分芽胞子を生じ,糖を発酵する無胞子酵母菌である.酵母菌の分類書であるLodderの"The Yeasts"1970年版では81菌種がこの菌属に入れられているが,この中には37℃に発育しない菌種も多いので,実際に患者の検査材料から分離されるCandida属菌の数は限られてくる.

 C.albicansという意味はcandidus=純白の,albus=白色の,というように,その菌名には白色の酵母という意味しかない,それだけにこのような酵母を分類して行く指標は単に形態学的な性状を参考にするだけでは不十分であって,生物学的な性状を十分に検討しなければならない.しかし実際の臨床検査室の作業では省力的な考案が要求され,いろいろな簡便法が工夫されている.亜テルル酸カリウムを加えた水野・高田培地ではC.albicansは真黒色の集落を作るので,他のCandida属菌と容易に鑑別することができる.またCT培地ではCandidaとTo-rulopsisとの鑑別をすることができる.アピイースト・システムでは発酵試験と同化試験を同時に行うことができる.また菌体抗原の分析から凝集反応によってCandida属の菌種を同定することもできる.

技術解説

ゲル濾過法

守屋 寛

pp.1045-1054

 臨床化学領域のみならず,広く生化学分野における生体物質の分離分析,またはそのための前処理法として,分子篩によるゲル濾過法が極めて有効かつ重要な方法であることは,改めて述べるまでもない.対象となる生体物質としては,ペプチド,タンパク質,核酸,糖質など,及びそれらが互いに結合した複合体をはじめ,生体アミン類,ステロイドホルモン,脂質,あるいは医薬として体内に投与された各種の薬物などを分析するのに応用される.またそれらは高分子タンパク質との結合性を重要視しなければならないことがあり,それ自体比較的低分子物質であるものが高分子物質と結合することのほか,前駆体としての高分子物質,中間代謝産物など,生体内重要物質を解析するのに,分子篩効果を有効に活用することが重要となった.

膵液の採取法と重炭酸塩の測定法

竹内 正 , 北田 増和

pp.1055-1062

膵外分泌機能とは

 消化管内での食物の消化に必要な消化酵素と重炭酸塩とを分泌する膵臓の能力を膵外分泌機能と言うことができる.

 胃が塩酸と,酸性領域で働くペプシンとを分泌する器管であるのに反し,胃から十二指腸に流入する酸性の内容を中和すべく膵は重炭酸塩を分泌し,上部小腸を中性・アルカリ性とし,膵酵素の作用する環境を作り出すのに役立っている.

ガスクロマトグラフィーによる嫌気性菌の同定

上野 一恵 , 渡辺 邦友

pp.1063-1067

 バーギー8版(Bergey's Manual of Determina-tive Bacteriology 8th cd.,1975)及びVPI ma-nual1)では,嫌気性菌の属(Genus)の分類には①形態,②芽胞,③グラム染色性,④鞭毛,⑤終末代謝産物を重要視している.特に代謝産物としての揮発性脂肪酸(Volatile fatty acid;VFA),難揮発性脂肪酸(Nonvolatile fatty acid;NVFA),アルコール類などの分析は,嫌気性菌の同定に極めて重要かつ有用である.現時点では,代謝産物としての脂肪酸の分析なしに嫌気性菌の同定はできないと言っても過言ではない5).例えば,無芽胞嫌気性グラム陰性杆菌であるBacteroidaceae(科)で,イソ酪酸あるいはイソ吉草酸を産生しないで,正酪酸のみを産生する菌群はFusobacter-ium属である.正酪酸を産生しない菌群(例外:B.PraecutusとB.melaninogenicus subsp.asaccha-rolyticusは正酪酸を産生するが,必ずイソ酪酸とイソ吉草酸も同時に産生する)はBacteroides属である.また,Bacteroides属はコハク酸を産生する.乳酸のみを産生する菌群はLeptotrichia buccalisである.

総説

接触因子に関する進歩—Fletcher因子及びFitzgerald因子をめぐって

斎藤 英彦

pp.1069-1073

接触因子とは

 一般に血液凝固は血液の異物面との接触により活性化される内因性機序と,組織液の混入により始まる外因性機序とに分けて考えられている(図1).内因性に関与する凝固因子の欠乏(例えば血友病Aにおける第Ⅷ因子欠乏)は部分トロンボプラスチン時間(PTT)の延長により,また外因性の異常(例えば第Ⅶ因子欠乏症)はプロトロンビン時間延長によりそれぞれ検出される.さて接触因子とはこのうち内因性機序の最も初期に働く因子をさす.今から13年前に発表されたWaterfall1)またはCascade2)説では,図1の網伏せ部分のように,第ⅩⅡ(Hageman)因子及び第ⅩⅠ(PTA)因子の二つに限られていた.血液が異物面と接触するとまずⅩⅡ因子が活性化され,次いで活性化第ⅩⅡ因子が第ⅩⅠ因子を直接に活性化すると推測された.すなわち異物面と第ⅩⅡ因子のみで第ⅩⅠ因子を活性化すると思われていた.しかしながら,最近数年間に二つの新凝固因子(Fletcher因子及びFitzgerald因子)も第ⅩⅠ因子の活性化に必要であることが発見されたために接触因子系もかなり複雑になってきた.血液凝固学説のうちでも近年最も大きな変化をみた分野と言えよう3).本文においてはこの二つの新因子の発見,性状,測定法,各種疾患における変動,及び凝固系における役割につき簡単に述べたい.

臨床検査の問題点・95

RIセンターの管理

山田 律爾 , 大場 操児

pp.1074-1080

アイソトープを標識して測定するRIA法は,その高い特異性・感度から日常検査へ取り入れられつつあるが,反面そのアイソトープの管理はまだ十分でない.アイソトープそのもの,それを受け入れる施設,それを取り扱う技師の健康のそれぞれの管理が肝要とされているが……(カットは身体に受けた放射線の量を正測に測定するフィルムバッジ)

検査と疾患—その動きと考え方・10

脳梗塞

都島 基夫 , 重松 洋

pp.1081-1087

 症例 1A.F.56歳,会社員.

 主訴 左同側半盲.

Ex Laboratorio Clinico・10

Nagao Isozymeの発見

中山 年正 , 北村 元仕

pp.1088-1093

ALP分離の試行錯誤

 血清アルカリホスファターゼ(ALP)のアイソザイムを検査室に導入しようとして,私たちは第一歩から難関にぶつかった.原著どおりの条件で実施しても分画がきれいに分離しないのである.文献によって,そのデータはかなりまちまちである.判じ物のようなパターンしか得られないデリケートな操作法では,長い検査室の風雪に耐えられるはずがない.

 だれが,いつ,どこでやっても同じ成績が得られるようなALPアイソザイムの技術を作りあげなければならない.私たちがそう決意したのは1968年のことである.それまでに私たちはLDHアイソザイムの分画技術を作りあげた実績があった.だから取りかかりは容易だったのだが,ALPは手慣れたカンテン電気泳動でも簡単には分離してくれなかった.Polyvinylpyrrolidoneの添加で電気浸透を抑え,分離の見通しが立つまでには,長い試行錯誤を必要とした.それからもしかし,緩衝液の種類とpH,染色,すなわち酵素反応の定量性や感度などについても,一つ一つ吟味を重ねなければならなかった.

座談会

検査室のコンピューター化

春日 誠次 , 国司 健 , 八坂 敏夫 , 開原 成允

pp.1094-1101

 検査室のコンピューターは果たしてどう効果を上げているか.増大する検査件数を大量処理するには有能であるが,一方系統誤差を見逃すと大規模な事故が気づかぬままに進行することがある.これからコンピューターを入れる検査室のためのアドバイスも含め,コンピューター化の現状,長所・短所を語っていただく.

新しい検査法

セルロースアセテート膜電気泳動法の自動化—第27回電気泳動学会春季大会から

島尾 和男

pp.1102-1103

 かねてからこの方面に関係する人々の関心を惹いていたオリンパス光学工業㈱の自動電気泳動分析装置(AE-S)は,昨年プロトタイプが一応完成され,慶大病院中検,東京医歯大病院検査部,自治医大臨床病理部で試用されていたが,装置の概要,製作上の問題点,使用経験などが,第27回電気泳動学会春季大会のワークショップ"電気泳動分析自動化の現状と問題点"(5月28日)で公表された.

 製品の商品化と市販にはなおしばらくの期間を要するようであるが,この種の装置としては世界で初めてのものであるので,その大要を紹介する.

臨床化学分析談話会より・50<関東支部>

臨床検査の条件—新しい分析技術応用の可能性

溝口 香代子

pp.1104

 第203回臨床化学分析談話会(1977.6.21)は,新しい分析技術シリーズの第3回目として,最近注目を集めているEnzyme-immunoassay (EIA)を取り上げ,その基礎と臨床応用面からの話題提供がなされた.基礎編は,昭和大学薬学部薬品分析化学・辻章夫先生により"螢光及び発光反応を用いるEIA"のタイトルで,また応用編は,大阪大学医学部中検・宮井潔先生の"ホルモン測定への臨床応用"というタイトルで行われた.

 辻先生はEIAの原理をRadio-immunoassay (RIA)と対比させて説明された後,標識するのに用いられる酵素の条件をClinical chemistryの総説を引用されながら具体的に説明された.実際に用いられる主な酵素としては,MDH, G 6 PDH, Peroxidase (POD),ALP,Exo-1,4-glucosidase, Lysozyme,β-D-Galactosidaseなどが一般的であり,これらのうちPODを用いる系では検出系にHomovanilic acidを用いる螢光分析への応用及びルミノール発光反応の利用が,またGalact-osidaseを用いる系では4—Methyl-umbeliferoneを検出系に利用した螢光分析が可能であることを示された.

新しい神経・筋機能検査・4

脊髄誘発電位

丸山 洋一 , 清水 裕幸 , 下地 恒毅

pp.1105-1109

 ヒトの中枢神経系の下半部を構成する脊髄の電気的活動を皮膚面より記録することは,その電位が小さく,しかも比較的深部における現象であるため技術的に困難であった.ヒトの脊髄誘発電位(evoked electrospinogram;EESG)は,1951年,Magladeryら1)が初めてクモ膜下腔より導出しているが,クモ膜穿刺という危険を伴うため一般的には普及しえず,したがってその波形分析もなされていなかった.しかし現在では,新しい導出法の開発により2),安全かつ容易にほぼ恒常的な波形を得ることができるようになり,また動物実験から知りえた基礎的事実との比較により3),その解釈もしだいに明確なものとなりつつある.

 EESGの導出は,クモ膜下腔1),硬膜外腔2),体表面4〜6),椎骨動脈内7)などからなされているが,ここでは安全性及び技術的な平易さの面より今後臨床的に応用される可能性の強いと思われる硬膜外腔導出法と体表面導出法について,その方法や得られる波形の概要,更にそれらがいかに臨床応用されているかについて述べる.

検査技師に必要な統計学の知識・4

推計

臼井 敏明

pp.1110-1114

 いよいよ今回から推計学に入る.推計学は難しいものと諦めないで,その基本的な考え方を理解していただきたい.数学理論は難解であるが,その考え方と利用方法はごく簡単なものである.

研究

微量自動分注器を用いたシステマティックな微量測定法の確立 第1報—酵素法による総コレステロール測定及びUV法による乳酸脱水素酵素測定について

藤川 淳 , 浅見 勝恵 , 三浦 由美子 , 長岡 憲子 , 篠崎 恵理 , 石渡 和男 , 仁科 甫啓

pp.1115-1118

はじめに

 最近の20年間,臨床化学領域では測定法の微量化が強く推進されてきたが,その際,問題になったのは血清のような粘稠性のある生体試料を0.01ml(10μl)の単位で,正確に,かつ精度よく,しかも迅速に採量するにはどうするかであった.これに対する突破口の一つになったのはスイスのSanzが考案したマイクロピペットで,我が国では現在臨床検査部門で最も普及している.しかし,このSanzのピペットでも10μl以下の採量には正確度,精密度に限界が見られ1),特に同じSanzピペットを用いた場合でも使用者によって正確度にズレ,すなわち正確度に個人差が見られるなどの難点がある.

 そこで我々はこの問題を解決するために,酵素法によるコレステロール測定法及びUV法による乳酸脱水素酵素(LDH)活性測定法についてMicromedic自動分注器(Micromedic systems, Ins.U.S.A.,セントラル科学貿易扱い)の導入を試みた.その際一つの自動分注器で両測定を行えるように条件を設定した.その結果10μlの微量の検体採取でコレステロールで日差変動1.0%以下,LDH測定で2.5%以下という高精度を有し,日常検査に十分使用しうる術式を確立したので,ここで報告する.

尿中赤血球検査成績に影響を与える諸因子

城前 大五郎 , 高野 正 , 吉田 和代 , 村井 哲夫

pp.1119-1121

はじめに

 日常一般検査室で検体を取り扱っていると沈渣に明らかに赤血球が認められるのに潜血反応陰性,逆に潜血反応陽性でありながら形態学的に赤血球の認められないものなど矛盾する成績が見られ,どのように判断すべきか迷うことも多い.この原因を調べる目的で潜血反応,沈渣鏡検,及び直接計算盤による赤血球算出法など尿中赤血球検査法の違いによる鋭敏度の差の比較を行った.また尿pH,浸透圧,ならびに尿保存中の温度の違いによって尿中赤血球に与える影響について調べるとともに実際に検査室に提出された検体中沈渣鏡検と潜血反応の成績に矛盾の見られた症例について検討したのでその結果を報告する.

編集者への手紙

正常値を定数100とした場合の試み

紹田 博紀 , 久野 初雄

pp.1122

 正常値とは多数の健常者集団の臨床検査データから得られた異常を識別する基準値であり,その基準値を基に異常を判断し,疾患の度合を知るものです.最近,各種臨床検査に対し自動分析機が急速な発展を遂げ,短時間内に多数の検体の多項目分析が可能となり,医療機関のみならず一般住民の健診に対しても種々の検査が急速に浸透しつつあります.そして一般住民の健診の場合,検査結果が医師の簡単なコメントだけの場合が多く,受検者自身が検査結果を見たい,あるいは知りたいといった要望が少なくありません.しかし,果たして手渡された場合,その検査結果の数値がどんな単位で,何を意味するか理解し難く,結局は結果を見たいという要望とはうらはらに漠然とした気持ちになります.検査結果が理解しやすくなれば自分自身の健康管理に対してもっと興味を持つようになり,成人病に代表される慢性疾患も減少するのではないかと思われます.著者らは一つの試みとして血球検査を取り上げ,その検査から出てくる成績を正常値を定数100として,定数からみた異常の識別を検討してみました.

血球測定機器Coulter Counter Model S計算方法

新しい機器の紹介

Hemalog 8の使用経験

中津 眞知子 , 原 繁男 , 青木 英二

pp.1123-1125

はじめに

 自動血球計数器の血液検査室への導入により検査精度は向上し,検体処理は能率化している.その器種も,最近では検査件数の増大に伴い,1項目ごとの基本型のみならず,多項目が同時に測定できる発展型のものが多く採用されるようになってきた1).当院においても検査件数の増大に対応するため,昭和49年5月に発展型であるヘマログ8(テクニコン社)を導入し,血液検査業務の能率化に役立てており,その使用経験ならびに従来法との関係については,既に一部報告した2)が,ここに改めて我々は,ヘマログ8の検討成績を紹介し,二,三の問題点について触れてみたい.

Volu-Sol,Model 400 Nephelometerによるフィブリノゲン測定法の検討

河口 行雄 , 田口 和枝 , 後藤 清 , 中野 栄二 , 土屋 俊夫

pp.1126-1128

緒言

 血漿フィブリノゲン(以下Fbgと略す)は炎症性疾患,心筋梗塞,悪性腫瘍,糖尿病,ネフローゼ症候群,妊娠などで増加し,出血性疾患において低下することが知られている.特にDICの診断には緊急検査としてFbgの定量が必要である.しかし,現在広く用いられているチロジン法1)は操作が複雑で再現性が悪いことから,これらに代わる方法として,トロンビン法2〜4),加熱法5〜7),TG-Meter法8)などの方法が試みられている.

 今回,散乱光を利用した比濁計であるVolu-Sol式Model 400 NephelometerによるFbg測定(以下VSM-400法と略す)を行う機会を得たので,本法の検査精度及びルーチン化の可否について検討を行った.

Laboratory Instrumentation

超音波断層装置

飯沼 一浩

pp.1130-1133

 通常我々の耳で聞こえる音の周波数は20Hz〜20kHz程度で可聴周波数と呼ぶが,それより高い周波数の音を超音波と言う.数MHzの音は体内を伝播すると波長が1mm以下となる.

 このような数MHzの超音波の短いパルスを生体中に発射し,体内の種々の組織からの反射波を検出して体内の情報を得る装置が超音波診断装置であり,このうちで特に生体内断層像を得るものが超音波断層装置である.超音波を用いた診断装置としては断層装置の他に頭部用Aモード装置やUCG (Mモード)装置などがある.UCG装置は心臓の動きや心筋の厚さの計測ができるため心臓の検査には不可欠の装置となりつつあるが,今回は断層装置に限り,UCGなどの説明は省略する.

検査室の用語事典

呼吸機能検査

田村 昌士 , 遠藤 和彦

pp.1135

93) Respiratory alkalosis;呼吸性アルカローシス

多くは過剰換気によってPCO2が低下しpHが上昇した状態であり,過剰換気症候群や軽症の気管支喘息などにみられる.

免疫・血清学的検査

松橋 直

pp.1136

136) LW anfigen;LW抗原

アカゲザルの赤血球を動物に免疫して得られる抗血清により分類されるヒト赤血球の型.Rh型とほぼ平行するがくい違うものもある.

質疑応答

臨床化学 不連続バッファー系を用いた電気泳動

天野 洋 , 島尾 和男

pp.1137-1139

 〔問〕近年,臨床検査の中で不連続バッファー系を用いた電気泳動分析が行われつつありますが,これらの緩衝系でのタンパク質の泳動に関する動力学的な原理,バッファー系の種類,実際の検査上での注意点及び参考となる文献などをお教えください.

臨床化学 尿中酵素の測定

A生 , 玄番 昭夫

pp.1139-1141

 〔問〕LAPなど肝障害に関係のある酵素が尿中で測定されますが,その由来と意義についてご教示ください.

血液 運動と血液凝固,線溶系の変動

M生 , 松田 保

pp.1141-1143

 〔問〕運動による血液凝固,線溶系あるいは血小板機能の変動についてお教えくだささい.

微生物 マイコプラズマとL型菌の鑑別

S生 , 尾形 学

pp.1144-1146

 〔間〕MycoplasmaとL型菌の鑑別点をお教えください。

臨床生理 モンタージュの作成

K子 , 大熊 輝雄

pp.1146-1148

 〔問〕脳波検査において日常使用するモンタージュはどのような要領で決めればよいのでしょうか.

診断学 血中胆汁酸

H生 , 大菅 俊明

pp.1148-1150

 〔問〕血中胆汁酸の測定法とその臨床的意義についてお教えください.

雑件 次回の国際臨床病理学会議

A生 , 河合 忠

pp.1150

 〔問〕次の国際臨床病理学会議は,いつ,どこで,どのようなトピックスが予定されているのか,また,その連絡先などもお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

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今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

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今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

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今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

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今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

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今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

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今月の特集2 標準採血法アップデート

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今月の特集2 成人先天性心疾患

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今月の特集2 実は増えている“梅毒”

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今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

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59巻10号(2015年10月発行)

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59巻9号(2015年9月発行)

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今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

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今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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