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カラーグラフ 皮膚の真菌症・Ⅲ
黒色真菌症
著者: 赤木正志1
所属機関: 1八尾市立病院皮膚科
ページ範囲:P.240 - P.241
文献購入ページに移動 Chromomycosisあるいはchromoblastmycosisと呼ばれる本症は,組織内に褐色菌要素が認められ,培養によって暗色糸状菌が分離され,疣状皮膚炎を特徴とする真菌症である.皮膚組織内では菌糸形をとらず,いわゆるsclerotic cell様という特有の褐色円形細胞形をとるので,黒色分芽菌症と言われている.しかし原因菌の培養上の性状はyeastではなくmoldであり,脳や肝では菌糸形をとるのでblast=分芽という用語は不適当であるというところから黒色真菌症という病名が一般に好まれているようである.
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