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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻3号

1977年03月発行

文献概要

技術解説

ブルーデキストランによる線溶測定

著者: 藤井節郎1 田村禎通2

所属機関: 1大阪大学・蛋白研究所 2徳島大学・酵素研究施設

ページ範囲:P.253 - P.257

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 線溶活性を測定する方法の代表的なものとして,フィブリンを基質に用いる方法1),カゼインを用いる方法2,3),または合成基質を用いる方法4,5)などがある.線溶は,フィブリンを溶解する現象をみるため,一般的にフィブリンあるいはフィブリノゲンを基質に用いるのが最も有利であると思われる.
 フィブリンを基質とする方法には大別して,フィブリン平板法6,7)と試験管法8,9)とがある.これらの方法には操作の簡便性,感度及び再現性などに問題点があり,簡易化が望まれていた.1966年に,フィブリンをコンゴーレッドで染色し,これをフィブリン平板法に応用した方法10)が報告されている.この方法は,精製したプラスミンを測定するには,高感度で短時間に測定できるが,後述するように血清を検体に用いることができない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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