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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻3号

1977年03月発行

文献概要

新しい赤血球の検査・3

赤芽球コロニー法

著者: 溝口秀昭1 三浦恭定1

所属機関: 1自治医科大学血液学研究所・造血発生部門

ページ範囲:P.306 - P.310

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 コロニーというと細菌検査室にある細菌の集塊を思い出される方が多いかと思う.しかし最近では培養技術の進歩によって,動物の骨髄細胞を一定の条件下で培養すると顆粒球系細胞のコロニー,赤芽球のコロニーまたは巨核球のコロニーが観察されるようになった.しかもそれらのコロニーの元になる細胞が,それぞれの前駆細胞であることが分かり,形態学的にはつかめなかったこれらの細胞を定量的に調べられるようになった.
 これらのコロニー形成法のうちヒトの骨髄細胞でも可能となっているのは顆粒球系コロニー法と赤芽球コロニー法である.顆粒球系コロニー法は人間の骨髄細胞に応用されて日時がたっており,多くの報告があるが,赤芽球コロニー法はごく最近人間の骨髄細胞に応用されるようになったばかりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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