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技術解説
注入法による血管構築検査法
著者: 奥平雅彦1 佐々木憲一1 中英男1
所属機関: 1北里大学・病理学
ページ範囲:P.357 - P.365
文献購入ページに移動血管構築検査を目的とする血管注入法には,合成樹脂注入法と色素ゲラチン注入法の二つの方法がある.前者は合成樹脂を血管内に注入し,重合固化した後に周囲の組織を腐蝕,溶解,除去して合成樹脂鋳型標本を作り,その血管樹を観察する方法である.後者はゲラチンをベースとし,これに造影剤あるいは色素などを混和して注入を行い,冷ホルマリン液中で組織を固定するとともに注入したゲラチンを固化するものである.両者ともにX線撮影により臓器内の血管樹のパターンを立体的に観察することができる.
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