icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻6号

1977年06月発行

新しい赤血球の検査・6

異常ヘモグロビン

著者: 上田智1

所属機関: 1川崎医科大学・内科

ページ範囲:P.653 - P.657

文献概要

 正常人血色素(HbA)はヘム(プロトポルフィリン鉄)とグロビンとが結合した色素タンパクである.グロビン分子は2種類のポリペプチドα及びβ鎖がα2β2のごとく結合し,分子量67,000の楕円体状分子(64×55×50Å)構造を呈している.ヘムは各々の鎖に1個ずつはめ込まれている.したがって,HbAは(ヘム)4α2β2となるが,通常α2β2またはα2Aβ2Aとグロビンのみに着目して表記される.
 ポリペプチドのα鎖及びβ鎖のアミノ酸配列はそれぞれ異なり,前者は141個,後者は146個のアミノ酸から成り,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら