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酵素免疫法に基づく抗てんかん剤測定キットEMITの使用経験—特にガスクロマトゲラフィーとの比較検討
著者: 村川和枝1 大越幸子1 仁科甫啓1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.668 - P.671
文献購入ページに移動抗てんかん剤の定量には,ガスクロマトグラフィーに加え,酵素免疫測定法が最近注目を浴びるようになってきた.この中でも米国のUllmanらにより開発,発表され1,2),EMIT(enzyme multiplied immunoassay technique)という名称で発売(Syva社製,日本では第一化学薬品(株)が扱っている)されている酵素免疫測定法は,Homogeneous enzyme immunoassayに基づいているため,迅速,簡便,かつ正確に血漿濃度を測定しうる有用な方法である.邦文でもenzyme immunoassayの紹介3)及び臨床的意義を中心とした使用経験の報告がみられるが4,5),十分な技術的検討がなされていない.著者らはガスクロマトグラフィー(GLC)による抗てんかん剤の測定法6)を確立し,日常検査に活用しているので,これと比較検討し,キット測定法の特徴及び問題点について考察を加えたので,Diphenylhydantoin (DPH)及びPhenobarbital (PB)を中心にその結果をここに報告する.
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