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文献詳細

雑誌文献

臨床検査21巻6号

1977年06月発行

文献概要

Laboratory Instrumentation

自動天秤(直示式)

著者: 鹿島哲1

所属機関: 1共立薬科大学・無機薬化学

ページ範囲:P.674 - P.677

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 近年,機器分析が非常に発達し,また一定濃度あるいは一定量の試料を含む標準溶液が市販されているため,分析はもっぱらそれらの溶液との比較に頼り,標準物質を正確に量り取る操作は余り行われなくなった.しかし,標準物質はもとより試料も体積で量り取るより天秤を使って重量で量り取るほうが,温度の影響を受けない点からいって正確を期することができる.
 天秤は機器のなかで最も精密なもの一つであるが,100年以上にわたって両ひじの長さの等しい化学天秤が使われてきた.それが1945年,今一般に直示天秤と呼ばれている"置換秤量式定感量直示はかり"がスイスのMetller氏によって発明され市販されて以来急速に普及し,1960年代に在来の天秤に取って代わってしまった.また1970年代に入って,電磁気を利用した電子天秤が発達してきて,秤量値の直示及びプリントばかりでなく,データをコンピューターに出入させるようになってきた.今回は精密天秤は在来の直示化学天秤,電子天秤は上皿天秤を例にとって,天秤の原理,調整,保存などについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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