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レセプターアッセイ—特にリンパ球について
著者: 大沢仲昭1 今井康雄1
所属機関: 1東京大学・第3内科
ページ範囲:P.727 - P.732
文献購入ページに移動 レセプターアッセイ,特にラジオレセプターアッセイ(radioreceptor assay)は,もともとラジオイムノアッセイと同様に,ホルモンの測定法として開発されたものである.その原理は図1に示すようにホルモン(H)と,これをラジオアイソトープで標識したホルモン(H*)と,レセプター(R)との間に競合を行わせる.もし一定量のH*とRとを加えて結合が平衡状態に達した際に,種々の量のホルモン(H)を加えると,HとH*とがRとの結合を競合するために,一部のH*がRより解離する.この競合抑制(competitive inhibition)を用いて標準曲線が画かれる.これはラジオイムノアッセイと全く同様の原理であって,competitive radioassayの中に含まれるものである.この標準曲線を用いると,ホルモンの定量が行えるが,同時にこの曲線の分析からレセプター自身の分析も行うことができる.したがってラジオレセプターアッセイは,①ホルモンの定量,②レセプターの分析,の両方に用いることができる.
ホルモンの定量への応用としては,特にこれがレセプターとの結合を利用する点で,生物活性と並行した値が得られるので,免疫学的活性を応用したラジオイムノアッセイに比してより正確な,生物活性を示すホルモン量を測定することができる.その意味で有意義ではあるが,一般には技術的に安定で確実なラジオイムノアッセイがよく用いられているのが現状である.
ホルモンの定量への応用としては,特にこれがレセプターとの結合を利用する点で,生物活性と並行した値が得られるので,免疫学的活性を応用したラジオイムノアッセイに比してより正確な,生物活性を示すホルモン量を測定することができる.その意味で有意義ではあるが,一般には技術的に安定で確実なラジオイムノアッセイがよく用いられているのが現状である.
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