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血清コレステロールの酵素的比色測定法"小野"コレスカラー500の検討
著者: 佐藤剛敏1 佐々木禎一1
所属機関: 1札幌医科大学病院中央検査部
ページ範囲:P.777 - P.781
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血清コレステロールの測定法としては,従来より多数の報告が見られるが,そのほとんどはLieberman-Bur-chard反応,Kiliani反応を利用する方法,及び最近普及し始めたOPA(ο-phthalaldehyde)法などである1).
しかしコレステロール測定法は,測定精度を上げるため多くの努力を重ねてきながら,依然として問題が残っている難しい検査の代表とも言うべきものである.また,これらの方法は有機溶媒による前処理を必要とするものが多く,ほとんどが強酸を用いる反応で,実際上多くの不便があったことは広く認められているところである.特に自動化の普及が顕著な最近の臨床検査の中で,高価な自動分析計が酸を使うことにより被る影響も大きく,この点からの改良法の出現が望まれていた.
血清コレステロールの測定法としては,従来より多数の報告が見られるが,そのほとんどはLieberman-Bur-chard反応,Kiliani反応を利用する方法,及び最近普及し始めたOPA(ο-phthalaldehyde)法などである1).
しかしコレステロール測定法は,測定精度を上げるため多くの努力を重ねてきながら,依然として問題が残っている難しい検査の代表とも言うべきものである.また,これらの方法は有機溶媒による前処理を必要とするものが多く,ほとんどが強酸を用いる反応で,実際上多くの不便があったことは広く認められているところである.特に自動化の普及が顕著な最近の臨床検査の中で,高価な自動分析計が酸を使うことにより被る影響も大きく,この点からの改良法の出現が望まれていた.
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