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文献概要
神経組織にみられる反応性膠線維染色にHolzer法が採用されてきたが,手技自体にコツがあるとされ,一部の人にのみ採用されている.また神経組織内にある他の構成成分である髄鞘,神経細胞及び組織崩壊時にみられる泡沫細胞などを反応性膠線維とともに同一切片に染め出すには,染色行程中に使用する有機溶媒が他の色素に作用して,全体像を表出することを難しくしていると考えてきた.今回Holzer法を多少改変し,加えて上述の他の染色法を重ねることを試みたところ,難しいと考えられてきた染色が可能であることが分かった.
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