icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻1号

1978年01月発行

文献概要

技術解説

羊水からの細胞診断

著者: 北村吉宗1 松本雅彦1 須川佶1

所属機関: 1大阪市立大学産科婦人科

ページ範囲:P.12 - P.19

文献購入ページに移動
 羊水から直接胎児情報を得ようとする試みはRh不適合妊娠の際の胎児管理,あるいは胎児成熟度の判定などを目的として始められた.そして羊水に浮遊する細胞に着目し,その性染色質を調べることにより胎児性の判定が可能であることが示された(Fuchs&Riis,1956.Makowski,1956).
 羊水細胞の培養に成功したのは1961年Fuchs&Philipであり,胎児染色体分析の可能性を呈示した.そしてついに1966年,Steele&Bregらにより羊水からの染色体分析が成功した.このときの成功率は62例中12例(18%)であった.その後培養方法や培養条件に改良がなされ,Nadler&Gerbie1)は163例中155例(95%)という高い成功率をあげるに至った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?