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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻1号

1978年01月発行

文献概要

Laboratory Instrumentation

全自動血液ガス分析装置

著者: 上坂繁夫1

所属機関: 1真興交易㈱技術課

ページ範囲:P.96 - P.99

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デンマーク・ラジオメーター社製
Acid-Base LaboratoryABL2型
 過去15年間における血液の酸塩基平衡状態を測定する装置の進歩には目をみはるものがある.pH測定から間接的にPco2を求めるアストラップ法をはじめ,Pco2を直接Severinghaus電極で求める方法,そして今日では単一検体ですべての酸塩基平衡諸量を求めることができるまで進歩してきている.ラジオメーター社ABL1,ABL2はその典型的な自動化装置である.ところで,装置の自動化が次々と進められていく昨今であるが,その前に更に大切なこと,例えば装置内でのpH,カロメル(参照),Pco2,Po2,各電極の恒温状態,洗浄液・サンプルの予熱条件,較正液,ガスの完全恒温化など"温度管理"を十分考慮されたうえで自動化された装置であるのかどうか一つだけでも十分検討してみる目を器械の選定者,使用者側に持ってもらいたいと常日ごろ考えている次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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