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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻3号

1978年03月発行

文献概要

カラーグラフ

アクリフラビン・フォイルゲン染色法

著者: 高橋正宜1 河又国士2

所属機関: 1岐阜大学・第1病理 2中央鉄道病院中央検査部

ページ範囲:P.232 - P.233

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 Feulgen-Schiff反応がデオキシリボ核酸の組織化学的証明法として記載されたのは古く1924年であるが,DNA量の測定,特に正常細胞と腫瘍細胞の核内DNA量と染色体数の対比,染色体構造の検索など腫瘍学に広く用いられるに至った.フォイルゲン反応の機構はDNAのデオキシペントースから1N塩酸60℃による酸水解によってアルデヒド基を解離させ,Schiff液と反応させ桃紫色の着色を得るところにある.Schiff試薬の調製に用いられる塩基性フクシンの代わりに,その他の塩基性色素の応用が可能で,特に塩基性螢光色素の優越性は反応色素量を螢光強度として測定できる点である.アクリフラビンはその代表的な色素であるが,実際に得られる螢光は固定法によってやや異なる点に注意する要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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