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内臓真菌症の病原診断法とその評価
著者: 久米光1 阿部美知子2 木村千恵子2 奥平雅彦1
所属機関: 1北里大学・病理学 2北里大学臨床検査部・細菌室
ページ範囲:P.235 - P.247
文献購入ページに移動内臓真菌症の確定診断は,反覆検索による原因真菌の検出と同定によってなされる.このことは細菌感染症の場合と同様である.真菌症の診断法として生検材料の病理組織学的検索は最も確実な方法の一つではあるが,組織片のサンプリングの仕方によっては組織内の病原真菌を見いだしえないこともあり,また,組織片の採取に際しては患者に苦痛を与えることになるので,反覆検索するというわけにはいかない.したがって内臓真菌症の診断には,喀痰,気管洗浄液,穿刺液及び血液など臨床材料の培養検査に依存するのが日常的である3〜5).
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