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研究
ときほぐし筋線維における運動神経終板のコリンエステラーゼ染色について—筋生検への応用
著者: 内田洋子1 朝長正徳1
所属機関: 1東京都老人総合研究所臨床病理
ページ範囲:P.893 - P.895
文献購入ページに移動緒言
運動神経終板の形態学的変化の検索は,神経筋疾患の病態を知るうえでの一つの手掛かりとなり,神経筋疾患の診断のうえで,極めて重要である.筋生検で日常行われている検索方法は,筋組織の切片についてコリンエステラーゼ(ChE)染色を行うものである.この場合,終板は切れ方によって形・大きさが様々になり,その全体像を捕らえにくい欠点がある.またヒトの生検筋の場合,採取量の制限より切片上では見いだされる終板の数が少なく,多数の終板について変化を検索することが困難である.そこで我々は,切片に代わってときほぐした筋線維にChE染色を行うことを試み良好な結果を得,これを日常臨床検査に応用できると考えたので報告する.
運動神経終板の形態学的変化の検索は,神経筋疾患の病態を知るうえでの一つの手掛かりとなり,神経筋疾患の診断のうえで,極めて重要である.筋生検で日常行われている検索方法は,筋組織の切片についてコリンエステラーゼ(ChE)染色を行うものである.この場合,終板は切れ方によって形・大きさが様々になり,その全体像を捕らえにくい欠点がある.またヒトの生検筋の場合,採取量の制限より切片上では見いだされる終板の数が少なく,多数の終板について変化を検索することが困難である.そこで我々は,切片に代わってときほぐした筋線維にChE染色を行うことを試み良好な結果を得,これを日常臨床検査に応用できると考えたので報告する.
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