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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻8号

1978年08月発行

文献概要

Laboratory Instrumentation

細菌培養自動測定装置

著者: 富永公道1 藤岡秀彦2

所属機関: 1日本テクトロン㈱ 2日本テクトロン開発部

ページ範囲:P.906 - P.909

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 近年,臨床生化学検査の分野は装置の自動化,コンピューターシステムの導入によって目覚しい発展を遂げてきているが,臨床細菌検査の分野では,測定対象物が単なる物質ではなく細菌という生きた微生物であり,その細菌の増殖を確認し正確に同定するためには,ある量以上の菌の存在が必要となり,当然その培養のためには長時間を必要とするため,その自動化・迅速化は極めて困難なものとされてきた.しかしその絶対的な必要性から,細菌増殖時に起こる特異な物理現象の微少な変化を装置によって捕らえ,細菌の増殖をより早く検知し,かつ的確な同定を行う研究が,ここ数年ようやく盛んに行われるようになってきた.すなわち,ガスクロマトグラフやマイクロカロリーメーターを利用する方法,比濁による方法,インピーダンスの変化を追跡する方法などがその主なものである.
 これらの方法にはいずれも一長一短があるが,ここで紹介する細菌培養自動測定装置Orga6は,インピーダンス法を基盤とした自動化・迅速化装置であり,洗浄,滅菌,培養,測定など一連の操作が簡便なうえ,広範囲な応用性を持つものである.既に外国では細菌培養測定の自動化・迅速化のための二,三の機種の実用化がなされているが,インピーダンス法による装置の国産化では初めての試みである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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