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文献詳細

雑誌文献

臨床検査22巻9号

1978年09月発行

文献概要

私のくふう

真空ポンプを利用した血清採取装置

著者: 中嶋精一1

所属機関: 1ニチヤク臨床検査センター

ページ範囲:P.965 - P.965

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 臨床検査においては血清分離は避けられない.またこれに伴うコンタミネーションも避けられない問題と思う.私たちの検査センターでは真空採血管使用による分離や,また駒込ピペットによる分離を行ってきた.
 この場合2〜3本を交互に使用したり,水で洗浄し,できるだけコンタミ防止に努めてきたが,水での洗浄のための希釈の防止は避けられず,また採血量の多い血清の後に分離する少量の血清へのコンタミが問題になる.HB抗原のRI測定で,この血清コンタミが問題になったこともある.これの防止としてシュアーセップなどの血清分離剤の使用も考えられるが,採取血清量の問題やコスト面から採用し難い.また2〜5ml用の定量採取ピペットで分離を行い,その都度先端のチップを交換すればいいのだが,手間の問題がある.いろいろ方法を検討したうえで真空分離器を作製しコンタミの程度を比べてみたところ,比較にならないほどの良い成績をおさめた.少量採血検体の血清採取量アップ,また時間の短縮そして重要な検体と分離用スピッツのラインナンバーや氏名の照合の確認も確実にでき,より完全度が高まったと思える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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