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アミラーゼテストAシオノギによる尿中アミラーゼ測定に関する諸検討
著者: 阪東慶一1 入江章子1
所属機関: 1国立大阪病院臨床検査部
ページ範囲:P.1013 - P.1015
文献購入ページに移動はじめに
現在,血清ならびに尿アミラーゼ測定には,感度,精度が極めて優れ,また操作もはなはだ簡易であるとの理由で,クロモジェニック法1,2)が広く繁用されている.しかしこの方法においては,尿アミラーゼ測定の際,しばしば低値を得ることが指摘され,種々の活性物質の必要性が報告3〜7)されている.すなわち,アルブミン3〜7)や類似物質のポリビニルピロリドン4),ポリエチレングリコール4)に加え,グロブリンやムチン5)などが挙げられ,各々のアミラーゼ活性効果について詳細な検討が行われている.
今回,アミラーゼテストシオノギにbovine scrum albuminを添加したアミラーゼテストAシオノギが開発されたので,本法と従来法との比較検討を試みたところ,従来,種々問題とされてきた尿アミラーゼ測定上の欠陥をほぼ解決しうるとの成績が得られたので報告する.
現在,血清ならびに尿アミラーゼ測定には,感度,精度が極めて優れ,また操作もはなはだ簡易であるとの理由で,クロモジェニック法1,2)が広く繁用されている.しかしこの方法においては,尿アミラーゼ測定の際,しばしば低値を得ることが指摘され,種々の活性物質の必要性が報告3〜7)されている.すなわち,アルブミン3〜7)や類似物質のポリビニルピロリドン4),ポリエチレングリコール4)に加え,グロブリンやムチン5)などが挙げられ,各々のアミラーゼ活性効果について詳細な検討が行われている.
今回,アミラーゼテストシオノギにbovine scrum albuminを添加したアミラーゼテストAシオノギが開発されたので,本法と従来法との比較検討を試みたところ,従来,種々問題とされてきた尿アミラーゼ測定上の欠陥をほぼ解決しうるとの成績が得られたので報告する.
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