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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻1号

1979年01月発行

文献概要

研究

ディジタル・コンピューターを用いた色素希釈曲線の実用的処理法

著者: 国司健1 加藤光恵1 江部充1 長崎文彦2

所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査部 2虎の門病院循環器科

ページ範囲:P.63 - P.66

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はじめに
 色素希釈法1)による心拍出量の測定は,Fick法に比べて検査手技が簡単で危険性が少なく,しかも乳幼児や重症患者にも適用できるなどの特徴がある.更に色素希釈法は短絡血量や逆流量などの異常循環の分析,あるいは心疾患の計量判別2)にも利用できるので,現在では血流動態に関する重要な臨床検査法となっている.しかしこの色素希釈法は計算処理に多大の時間と労力を伴うため,心拍出量の測定ではその計算処理の簡素化とそのためのアナログ・コンピューターの開発がなきれてきたが,最近ではこの心拍出量の測定にディジタル・コンピューターを利用する場合3,4)が多い.しかもこのディジタル・コンピューターは異常循環の定量的分析,あるいは心疾患の計量判別にも利用できる点で優れている.
 我々も積極的にその利用を考え5),主としてイヤーピース色素希釈法による心拍出量,平均循環時間など一部の計篇処理のシステム開発をし,700例近い検査とその処理を実施してきた.その結果日常検査に十分耐え,かつその有用性が実証されたのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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