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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻13号

1979年12月発行

文献概要

Ex Laboratorio Clinico・36

梅毒血清反応・2

著者: 緒方富雄1 徳永栄一2 原一郎3 阿部正英4 松橋直5

所属機関: 1東大 2日赤血液センター 3東京医歯大 4国立多摩研究所 5国立予防衛生研究所部

ページ範囲:P.1509 - P.1514

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梅毒凝集法の誕生
 司会(松橋)緒方先生が当時原理的にお考えになった梅毒凝集法も現在ずっと使われておりますね.阿部先生はこれについて緒方先生のご指導で盛んにおやりになったわけですが,当時の思い出を語っていただけますでしょうか.
 阿部 私が血清学教室に入ったのは終戦後間もなく,その当時は試薬も新しいものは何も手に入らないという,非常に研究をやるのに難しい時期だったわけでした.たまたま血清学教室の先輩で佐藤忠雄先生が,緒方先生からいただいたテーマで,粒子を使った凝集反応の研究をなさった.その先生が使われたカオリンであるとかコロジオンであるとかベントナイトであるとか,そういうものが戸棚の中に残っておりました.緒方先生から続けてやってみるというお話がありましたので…….

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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