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グルコースオキシダーゼを固定化したナイロンチューブ(CatalinksTM)を用いた血糖の自動分析の検討
著者: 江原和人1
所属機関: 1東京都立駒込病院臨床検査科
ページ範囲:P.1525 - P.1528
文献購入ページに移動はじめに
酵素反応には反応の特異性,反応条件の温和性,試薬とした酵素の反復使用の可能性などがある.特に固定化酵素は多数検体検査に適し,保存期間中における酵素の安定性が増すこともあるので,最近では固定化酵素法の自動分析への応用などが研究開発されている.
しかし,現在までナイロンチューブを担体に用いる方法は一般に固定化効率が悪く,またキャリーオーバーも低く抑えることができないという問題があった.そこで,Hornbyら1)が開発したグルコースオキシダーゼ(GOD)を内壁に共有結合で固定化したナイロンチューブ(マイルス三共,CatalinksTM)を用いてTech-niconのオートアナライザー(basic型)に組み込み,GOD,4-アミノアンチピリン(4-AA),Na-3,5-ジクロロ-2-ヒドロキシベンゼンスルホン酸(HBS)法について若干の知見を得たのでその成績を報告する.
酵素反応には反応の特異性,反応条件の温和性,試薬とした酵素の反復使用の可能性などがある.特に固定化酵素は多数検体検査に適し,保存期間中における酵素の安定性が増すこともあるので,最近では固定化酵素法の自動分析への応用などが研究開発されている.
しかし,現在までナイロンチューブを担体に用いる方法は一般に固定化効率が悪く,またキャリーオーバーも低く抑えることができないという問題があった.そこで,Hornbyら1)が開発したグルコースオキシダーゼ(GOD)を内壁に共有結合で固定化したナイロンチューブ(マイルス三共,CatalinksTM)を用いてTech-niconのオートアナライザー(basic型)に組み込み,GOD,4-アミノアンチピリン(4-AA),Na-3,5-ジクロロ-2-ヒドロキシベンゼンスルホン酸(HBS)法について若干の知見を得たのでその成績を報告する.
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