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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻7号

1979年07月発行

文献概要

今月の主題 リンパ球 技術解説

細胞培養試験と分裂促進物質

著者: 笠原忠1 伊藤喜久2

所属機関: 1自治医科大学医動物 2自治医科大学臨床病理

ページ範囲:P.660 - P.667

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 免疫不全症,アレルギー性疾患,癌,臓器移植などにおける免疫学的機能検査法としてリンパ球培養法は,リンパ球の表面マーカーの検出とともに,最近広く行われつつある.リンパ球の培養法は,生体の体液性免疫能及び細胞性免疫をin vitroで知るための重要な検査である.前者の目的にはB細胞による抗体産生能を,また後者のためにはPHAや種々の抗原に対するリンパ球の芽球化反応,MIF産生あるいは腫瘍細胞に対する細胞障害活性の測定などが行われる.最近では更に臓器移植においてリンパ球の混合培養法によるHLAのタイピングは必須の検査であり,検査室でのルーチン化が望まれる.
 ここでは特にヒト末梢血リンパ球の分離と,その培養法及びその基礎的検討について実験例を示した.更にリンパ球の分裂促進活性を有する種々の物質についてまとめ,解説を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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