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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻7号

1979年07月発行

文献概要

今月の主題 リンパ球 総説

リンパ球と免疫機能

著者: 星野孝1

所属機関: 1京都大学・第2内科

ページ範囲:P.675 - P.687

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 リンパ球は最も重要な免疫担当細胞であって,複雑に錯綜しながら見事な調節を保って目的を果たす免疫機構の立役者である.各種の免疫機能とリンパ球とのかかわりを解明することは,直ちに免疫全体の仕組みの追求に結び付くために,リンパ球の免疫学的機能を解明する努力は,近代免疫学の最重要課題として過去十数年の脚光を浴びており,かつ今後もますます多くの業績が発表されるに違いない.今回の短い総説の中で,リンパ球の機能のすべてを網羅することは到底不可能であるし,またそれはこのテーマの選択者の意図ではないと思われる.
 そこで今回は問題を主としてヒトのリンパ球と細胞性免疫反応及び,それを含めて免疫調節機能とかかわりに絞り,最近の知識を整理してみたい.この問題は免疫学の中でも最近の注目を集めて日進月歩の領域であり,記述は一応確認された機能に止め,多くの未解決の問題が残されていることも強調しておきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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