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文献詳細

雑誌文献

臨床検査23巻8号

1979年08月発行

文献概要

研究

血液凝固能測定器によるフィブリノゲン測定について

著者: 西部ひな1 坂井正治1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.813 - P.815

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はじめに
 凝固能測定器が数多く市販されているが,それぞれの問題点を知り上手に使いこなすことが大切である.私どもの検査室では数年Fibrometer (BBL)を使用し,最近になってAuto FI (Dade)を購入した.両者ともに用手法によるワイヤ・ループ法と同じ原理で1,2),フィブリン塊の異物への吸着に基づいて凝固の終末点を測定している.Fibrometerではカギ状の移動電極が0.5秒ごとに上下移動し,フィブリン塊がこのカギに付着すると電気抵抗が変化し凝固時間が表示されるもので,用手法とほとんど変わりない.Auto FIでは生成したフィブリン塊が一定速度で移動する綿糸に付着し,糸とともに移動し光路に到達すると光学的変化が起こり,凝固時間がプリントされるもので,全自動測定である.
 両者を比較検討したところ,PTとPTTについては良い相関を得ているが3,4),フィブリノゲンの測定で多少の差を認めた.測定上,注意すべき点を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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