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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻11号

1980年11月発行

文献概要

特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis Ⅱ.出血傾向を訴えてきたとき

附 出血傾向を呈さない凝固因子異常

著者: 神谷忠1

所属機関: 1名古屋大学第1内科

ページ範囲:P.1275 - P.1281

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 先天性血液凝固因子欠乏症は血友病で代表されるように,その多くは重篤な出血傾向を伴うことが多い.しかし,止血検査で明らかな異常が認められ,しかもある特定の凝固因子活性が低下または欠如していながら,臨床的な出血症状を全く呈さない凝固障害症(因子欠乏症または異常症)も存在する.
 その典型的な例は先天性第XII因子欠乏症(Hageman trait)であり,その他では最近,新しく発見された二つの凝固因子欠乏症,すなわち,Fletcher因子,Fitzgerald因子欠乏症と異常フィブリノゲン血症である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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