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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻11号

1980年11月発行

文献概要

特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis Ⅲ.最近注目されている出血性素因

4.特発性血小板減少性紫斑病

著者: 安永幸二郎1

所属機関: 1滋賀医科大学,検査部

ページ範囲:P.1311 - P.1319

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 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,血小板減少を来す原疾患や遺伝的要因が認められず,赤血球系,白血球系には異常がなく,骨髄で低形成を認めないものであって,成因や治療について決定的なものがなく,現在いわゆる難病の一つにも挙げられているものである.本症については厚生省特定疾患調査研究でも取り上げられ,昭和48〜50年には小宮正文教授,昭和51年には高久史麿教授,昭和52〜54年には内野治人教授(特発性造血障害班の分科会として)によりそれぞれ研究が進められた.本編ではそれらの研究成果を踏まえつつ,本疾患の概要について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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