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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻11号

1980年11月発行

文献概要

特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis Ⅴ.出血性素因のスクリーニング検査

3.血液が固まらないとき

著者: 真木正博1

所属機関: 1秋田大学・産婦人科

ページ範囲:P.1377 - P.1381

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 普通のガラス管に採血した血液,または出血してきた血液が凝固しないのは,凝固因子が欠乏している場合,あるいは凝固因子としての機能を果たさない場合,抗凝固物質が存在している場合とである.凝固因子の欠損や機能障害には先天性のものと後天性のものとがある.抗凝固物質は血中に天然にも存在しているが,血液を非凝固性にさせてしまうほどの量は存在しない.したがって,人為的なものか,ある種の病的状態においてのみみられる(表1).
 筆者に与えられたタイトルは前後の割りふりを考えて,先天性の無フィブリノゲン血症を除けば,他は主として後天的な非凝固血液についての内容と思われるので,その線に沿って解説を進めることにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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