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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査24巻13号

1980年12月発行

雑誌目次

今月の主題 遺伝

カラーグラフ

先天性代謝異常症のスクリーニング—アミノ酸代謝異常を中心に

一色 玄 , 周山 逸人

pp.1596-1597

 先天性代謝異常症の幾つかは,臓器に永久的障害が生じる前に治療を開始した場合その発症,障害を予防できることが知られている,しかし早期発見のためにはまだ症状のない,一見健康と思われる時期に発見しなければならず,したがって全出生児についてのマススクリーニングが必要である.この場合は簡易かつ安価で偽陰性の少ない手技が要求される.他方既に発症し,障害のある患児についての検査は多少繁雑になっても,多種類の疾患を同時に検出できる方法が望まれる.しかしこのような検査をすべての先天性代謝異常症について行うことは技術的に困難であり,通常系統的なスクリーニングはアミノ酸や糖について行われる.ここではそれらの実際について述べる.

技術解説

先天性代謝異常症のスクリーニング

一色 玄 , 周山 逸人

pp.1598-1602

 先天性代謝異常症の多くは既に発症し,その症状や経過などから先天性代謝異常症が疑われたものについて,種々精査されて発見されたものである.このようなハイリスクグループに対しては,多少繁雑ではあっても精度の高い方法で,広い分野の疾患を対象として検索することが要求される.現在先天性代謝異常症には200種類以上の疾患が数えられており,またその代謝障害部位も多様多岐にわたっているので,その全域にわたってスクリーニングすることは不可能である,通常その頻度,技術的な問題より,血中あるいは尿中のアミノ酸や糖を対象にしてスクリーニングされる.

 これとは異なって,一見健康と思われる新生児を対象に先天性代謝異常症による障害を予防するためにマススクリーニングを行う場合がある.現在フェニルケトン尿症,楓糖尿症,ヒスチジン血症,ホモシスチン尿症,ガラクトース血症について行われているものがそれである.この場合は全出生児を対象にしなければならず,早期に治療することが有効で,その診断,治療も比較的容易な疾患に限られる.以下には主として前者のハイリスクスクリーニングについて述べる(図1,2).

染色体検査

坂本 博三 , 古山 順一

pp.1603-1612

 最近,小児科の分野では,新生児における染色体異常症をはじめとする先天異常症が注目を集めており,また腫瘍細胞では多彩な染色体異常が報告されている.慢性骨髄性白血病におけるフィラデルフィア染色体のように,診断に欠かせないものもある.染色体異常症では染色体検査は不可避であり,また染色体異常児を出産する可能性の高い母親を対象にした,羊水検査の需要も増大している.このような現況で各地の検査室で染色体検査が行われるようになってきている.しかし,検査室では臨床所見が十分に得られない情況下で,細かな染色体異常を同定することを要求される.それに対応すべく検査法も,分染法の進歩によりある程度対応できるが,それにはおのずと限界がある.

羊水診断

北村 吉宗 , 松本 雅彦 , 荻田 幸雄

pp.1613-1619

 羊水中に浮遊する細胞(羊水細胞)は胎児由来の剥離細胞であるので,この羊水細胞を分析することによって,胎児の染色体異常や先天性代謝異常を出生前に診断することが可能である.このような遺伝性疾患の"出生前診断"は"羊水診断","胎児診断"などとも呼ばれ,我が国においても広く臨床レベルで行われる段階になっている.

 当初,これら診断の基礎となる羊水細胞の培養及びこれに引き続く各種分析法は極めて困難なものとされていた.しかし,最近では手法の改良とともに容易に行われるようになってきており,今後ますますこの分野の発展が期待されている.

総説

遺伝の仕組み—ヒトの蛋白の遺伝的変異を中心に

尾本 恵市

pp.1621-1628

遺伝とは何か

1.メンデルの功績

 周知のように,遺伝の現象はメンデル(G.J.Mcndel,1822〜1884)のエンドウマメの交配実験により初めて実証的に研究され,今日の遺伝学の基礎となった.メンデルの論文は1866年に発表されていたが,学問的に認められたのは20世紀になってからである.メンデルの最大の功績は,当時まで一般に信じられていた遺伝の"融合説"を否定し,"粒子説"を打ち立てたことである.

臨床検査の問題点・134

先天性疾患診断のための日常検査

藤木 典生 , 大和田 操 , 鈴木 健

pp.1630-1636

 クレチン症検査の公費負担も実現し,これから先天性代謝異常のスクリーニング検査はますます伸びていく.生後間もない被検者のため,検体の採り方,採取部位,更には母体の状況把握など,検体の取り扱いには十分気を付けなければならない.検査の進め方について検討するとともに,患児・保因者発見後についても言及する.

(カットは新生児の足底からのキャピラリー採血)

検査と疾患—その動きと考え方・48

フェニルケトン尿症

大浦 敏明

pp.1637-1645

症例の主訴と経過

1.新生児マススクリーニング開始以前

 主訴:発達の遅れ,言葉の遅れ,赤毛もしくは金髪,痙攣,自閉的行動,奇妙な尿臭と体臭.

座談会

臨床検査値の個体差をどう考えるか

北村 元仕 , 荻田 善一 , 平山 宗宏 , 石井 暢

pp.1646-1655

 正常範囲を外れたデータは異常(病気)であると言い切れないところに診断の難しさがある.まして,集団の正常値を物差しとして,遺伝,環境,発育のそれぞれ異なる個人を,正常・異常と判別するのは極めて困難と言える.ここでは特に化学検査値の個体差について語っていただく.

臨床化学分析談話会より・87<関東支部>

メーカーとユーザーの協調を—電極法測定における諸問題

戸谷 誠之

pp.1629

 第233回臨床化学分析談話会関東支部例会(1980.6.17)は,慶応大学医学部第2校舎講義室において開催された.

 当日は新しい技術シリーズの第2回で"電極法における諸問題"と題して,東京大学理学部化学教室の梅沢善夫氏と虎の門病院臨床化学の桑克彦氏の話題提供があった.

Ex Laboratorio Clinico・48

M-蛋白のみを持った重症複合免疫不全症

河合 忠

pp.1656-1660

原発性免疫不全症と私とのかかわり

 私がアメリカから帰国したのが1962年12月29日で,郷里の札幌に着いたのが大晦日であった.翌1963年2月20日から中央鉄道病院に勤務し始め,最初に検討し始めたのが血清蛋白分画であった.当時,まだ行われていたTiselius電気泳動法から濾紙電気泳動法に切り換え,多数の症例をスクリーニングすることであった.臨床医の協力を得るために血清蛋白分画の依頼のあった症例について,すべて各分画の数値だけでなく,私自身の医学的コメントを書き添えた.その結果,随分多くの興味ある症例について経験させていただくことができた.その中で,とりわけM-蛋白血症について学ぶことが多くなったので,次に寒天ゲル免疫電気泳動法を日常検査として採用し,M-蛋白の免疫学的型決定まで実施することができるようになった.そうすると,単に中央鉄道病院のみならず,近隣の様々な病院から依頼を受け,症例数も加速度酌に多くなった.その後,1966年には日大駿河台病院に転職し,M-蛋白血症を中心とした「血漿蛋白—その基礎と臨床」(医学書院,1969年のの出版へと結び付いた.

 前にも記載したが(臨床検査,21,977,1977),1967年小児科の吉川弓夫医師との出会いからWiskott-Aldrich症候群を検索する機会に恵まれ,それ以後M-蛋白血症に加えて免疫グロブリン欠乏症についても勉強する機会が得られるようになった.

負荷機能検査・12

D-キシロース吸収試験

吉田 豊 , 馬場 滝夫

pp.1661-1666

 D-キシロース吸収試験は糖質の吸収試験として簡便でかつ信頼性が高く,広く臨床的に用いられている.

 消化吸収試験には,経口投与された検査物質の血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法と,吸収されずに糞便中に排泄される量からこれを測定する方法とがある.このうち,経口投与量と糞便排泄量とから吸収率を算出する出納試験(balance study)は,最も生理的に消化吸収能を測定する方法として古くから行われており,現在でも脂肪,蛋白の基本的な消化吸収試験として重要な位置を占めている.しかし糖質は腸内細菌によって容易に代謝分解されるため,その糞便排泄量を測定することは無意味であり,出納試験は施行できない.このため血中ないしは尿中への出現量から消化吸収能を知る方法がもっぱら用いられている.

多変量解析の応用・12

多変量解析プログラムパッケージ

古川 俊之 , 田中 博

pp.1667-1673

はじめに

 連載の最終回として,統計パッケージの最近の傾向,特にそれらの特質,プログラム構造,使用法についてまとめることにした.これらのパッケージはすべて使用しやすい点では定評があり,これまで本連載で触れなかった統計パッケージも含めて参考に供した.

第1回医学書院臨床検査セミナーより・3

免疫グロブリン病—最近の進歩

河合 忠

pp.1674-1678

 Tiselius電気泳動法が1938年に開発されて,γ-グロブリンが分離されてから約40年を経過していますが,その間の免疫グロブリンに関する進歩は極めて著しいものです.それは,電気泳動法ならびに免疫電気泳動法の普及によって,免疫グロブリン異常を示す症例が数多く発見され,それらを丹念に検索してきた結果です.

 近年は,これらの分析法が単に免疫グロブリン異常症例を発見し,診断し,そして病態把握に役立っているばかりでなく,分子生物学の立場から免疫グロブリンの本質に迫る重要な知見が得られています.本日は我々が経験した症例について考察しながら,新しい免疫グロブリンに関する考え方を紹介させていただきます.

研究

自動白血球分類装置Diff−3システムによる網状赤血球の算定

木村 潔 , 姫井 紀美子 , 中尾 初江 , 中村 恵子 , 中谷 信子 , 長瀬 由紀子 , 頓宮 弘志 , 野勢 康子

pp.1679-1682

はじめに

 血液形態学検査のための自動白血球分類装置としては,Diff-3システム(Coulter),ヘマトラック(Geome-tric Data),ADC−500(Abbott),ミクロックス(立石ライフサイエンス研究所),LARC (Corning),ヘマログD (Technicon)などがある.これらの装置とにおける白血球分類の基本原理は,映像分析法と細胞化学分析法の二つに大別することができる,このうち映像分析法は白血球のみならず,赤血球や血小板に関する情報も得られる利点がある.Diff-3システムは映像分析法によるものであるが,最近プログラムの改良によって網状赤血球の算定が可能となった.

 我々は今回,Diff-3システムを用いて網状赤血球の測定を行い,同時にPappenhcim法やCapirot法変法も実施して,それらとの比較検討を行った.そしてDiff-3システムによる網状赤血球の算定(以下Diff-3法)が臨床検査として十分有用なことを確認したので,ここにその成績を報告する.

ヒトα1-ミクログロブリンに関する研究・Ⅵ—ラテックス凝集反応による測定法

高木 皇輝 , 榎本 博光 , 伊藤 喜久 , 河合 忠

pp.1683-1685

はじめに

 新しい血漿蛋白成分の一つであるヒトα1-ミクログロブリン1〜4)(以下α1-mと略)は諸体液中にかなりの濃度で検出され5,6),特に血清及び尿中α1-m測定は腎機能障害程度6,7),更には肝実質障害程度判定の指標とななりうることが強く示唆されており,臨床的分野への応用が期待される8)

 現在,我々はα1-m定量法として一元放射状免疫拡散(SRID)法,放射免疫測定(RIA)法及び酵素免疫測定(EIA)法を確立している6,9).今回α1-m測定法として,その特異性,簡便性及び迅速性に優れているラテックス凝集反応(Latex Fixation Test;LFT)を確立したので,その方法について報告するとともに,更にSRID法による測定値との相関についても検討を加えたので報告する.

新しいキットの紹介

AT Ⅲ Lテストの使用経験—各種出血性・血栓性疾患のスクリーニングと,DIC診断・管理におけるアンチトロンビンⅢの意義について

高田 昇 , 久住 静代 , 武富 嘉亮 , 藤村 欣吾 , 蔵本 淳

pp.1687-1691

はじめに

 アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)は血液凝固系の生理的阻止因子の主役を果たし,凝固系のmodulatorの一つと考えられている1〜2).汎血管内凝固症候群(Disseminated Intravascular Coagulation Syndrome;DIC)では,ATⅢが低下している場合が多く,補助診断的価値が高い3.DICを惹起する基礎に凝固亢進状態があることから,治療としてヘパリンがよく用いられる4).ヘパリンが強力な抗凝固能を発揮するのは,ATⅢに作用してその阻止活性を瞬時に促進させるためであり5),ATⅢの低い状態でのヘパリンの治療効果は低いと考えられている.

 ATⅢの測定法は後述のように種々あるが,DICが疑われる症例を扱う臨床医からは,ベッドサイドで容易に施行しうる方法の開発が望まれている.抗体感作ラテックスの凝集反応を利用したFDP (Fibrin-Fibrinogen Degradation Products)の半定量法は,DICの診断と管理上たいへん有用で,全国的に普及している.同じ原理をATⅢの半定量用に応用したキットが帝国臓器製薬の研究陣により開発・試作された.この度,これを試用する機会を得たので,最近私どもが扱った臨床例を中心に検討を行ってみた.

新しい機器の紹介

自動浸透圧測定装置(AUTO & STAT OM-6010)の開発と評価

粉川 みずほ , 葛野 公明 , 入江 章子 , 久城 英人 , 児玉 順三 , 内垣 降年 , 吉岡 至浩

pp.1692-1696

はじめに

 生体のほぼ60%は水で占められ,生体機能のほとんどがこの体液中で営まれている.体液中に溶解して存在する種々の物質に起こる生化学的代謝反応が,生体の機能に重要な意義を持つことは言うまでもない.一方,体液の総合的な物理化学的性質も種々の体液成分と同様,重要な情報を与える.浸透圧の測定はこのような体液の物理化学的性質を知るうえで,最も手近な方法の一つである.例えば当センターでは尿と血清の浸透圧を測定して自由水クリアランスを求め,腎機能の管理に万全を期している1).したがって,浸透圧の測定件数は月間1,500件にも及んでいる.

 現在,氷点降下法,蒸気圧法を測定原理とする浸透圧測定装置2,3)が数社から市販されているが,いずれも検体ごとに試料を入れ換えなければならない.今同,多数検体の処理を容易にするためにオートサンプラーを組み込み,完全自動化した浸透圧測定装置(AUTO&ST-AT OM-6010,京都第一科学)4)の開発を試みた.本装置の機能,性能について検討し,良好な成績を得たので報告する.

検査室の用語事典

脳波検査

江部 充

pp.1697

128) ten-twenty system;10-20法

 脳波・臨床神経生理学会国際連合によって推奨されている頭皮上の標準電極配置法である.頭部の目標部位からの計測と,その長さの10%または20%分割によって電極部位を淡定する(図).

筋電図検査

渡辺 誠介

pp.1699

105) terminal latency;終末潜時

 運動神経伝導速度は目的とする神経を2か所で刺激してそれぞれのM波の潜時を測定し,2点間の距離を潜時の差で除して求める.しかし神経によっては1か所しか刺激できぬものもあり,手根管症候群のように手関節より末梢が問題になることもある.かかるときにはやむを得ず1か所からの潜時を記録し左右比較したりする,これを終末潜時と言うが,この時間には神経筋接合部伝達時間が含まれていることに注意が必要である.なお終末潜時しかとれぬときも,刺激電極より記録電極までの距離を潜時で除したlatency rateのほうが比較するのにはよい.

質疑応答

臨床化学 弓状になる泳動像

T生 , 橋本 寿美子

pp.1701-1702

 〔問〕電気泳動で,(+),(−)両極の白金線をゆるくたるませて張ると泳動像が弓状になります.この理由を教えてください.

臨床化学 分光光度法での総ビリルビン値/血液 Lee-White法における2本の試験管

S生 , 松村 義寛 , S生 , 寺田 秀夫

pp.1702-1703

 〔問〕外来患者(男)の黄疸指数17単位,二波長補正のビリルビンテスター(和光)による分光光度法で総ビリルビンが2,5mg/mlでした.同検体をEvelyn-Malloy法にて測定したら総ビリルビンが0.5mg/ml,直接ビリルビンが0.2mg/mlとなりました.これは分光光度法においてビリルビン以外の黄色色素の存在が考えられるのでしょうか.これはジアゾ反応を阻害する物質が血清中に存在していたのでしょうか.

 〔問〕血液凝固時間測定(Lee-White法)において2本の試験管を使用しますが,その理由を教えてください.

免疫血清 梅毒血清反応について

Y生 , 鈴田 達男 , 梅原 玲子

pp.1703-1706

 〔問〕次の項目についてお教えください.

(1)梅毒定性反応の報告の際,陽性の場合その強弱(±〜+++)を書き添えるべきですか.

免疫血清 クロスマッチ

K生 , 遠山 博

pp.1706-1708

 〔問〕①不完全抗体の検出法,アルブミン法で,アルブミンの終濃度がいくらのときに最も感度が良いのか,②ブロメリンとウシアルブミンの共存した方法は可能か,③LISSとプロメリン,LISSとウシアルブミンを組み合わせるのは禁じられているが,その理由は何か.以上3点につぎお教えください.

微生物 劉のグラム簡易鑑別法

S生 , 藪内 英子

pp.1708-1710

 〔問〕グラム陽性か陰性かを調べるのに劉の反応というのがあるそうですが,検査法とその信頼度をお教えください.

微生物 HeLa細胞とウマ血清

I生 , 高橋 理明

pp.1710-1711

 〔問〕ウイルス分離用のHeLa細胞の培養液に,現在は10%ウシ血清を入れていますが,ウシ血清よりもウマ血清のほうがウイルスの細胞吸着阻止物質が少ないと言われましたので,10%ウマ血清加MEMを使いHeLa細胞の継代培養を試みました.ところがほとんどの細胞が浮遊し凝集したような形態になり,何度か方法を変え試みたのですがうまくいきません.HeLa細胞は10%ウマ血清では培養できないのでしょうか.なおウマ血清は遠心分離後(56℃30分)3日間で使用しています.血清処理法も含めて良い方法をお教えください.

病理 骨髄直接法標本の分染法

H生 , 月野 隆一

pp.1711-1713

 〔問〕骨髄直接法による染色体標本にトリプシン法によるG分染法を行っていますが,なかなかきれいなバンドを得ることができません.どのような点に注意したらよいかお教えください.

検査機器 波長精度とは

A生 , 南 茂夫

pp.1713-1714

 〔問〕分光光度計の特性を表す中に波長精度という言葉がありますが,論文の中でその内容は,①指示波長と実際の光の波長との食い違いを示すもの,②どの程度まで波長を再現設定しうるかを示すもの,と異なった説明が行われているように思います.精度管理で使用する正確度と精密度の意味から推察すると前者は波長正確度,後者は波長精密度(波長精度)と使い分けることが正しいように思いますが,いかがでしょうか.波長精度という言葉の意味について御教示ください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

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今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

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増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

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60巻12号(2016年11月発行)

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今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

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今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

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今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

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今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

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59巻13号(2015年12月発行)

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今月の特集2 検査室が育てる研修医

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59巻10号(2015年10月発行)

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59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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